エコノミー症候群を防ぐ裏ワザ「アスピリン」

ライフスタイル

解熱鎮痛剤として知られるアスピリン。
ドイツのバイエル社で作られ、100年以上の歴史がある世界最古の合成薬。

このアスピリンを低用量で用い、エコノミー症候群を防ぎましょう、というお話です。
低用量のアスピリンは血液をサラサラにするといわれ、血栓が血管をつまらせることで起こる心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げる一助として用いられいます。
(医者の処方が必要な薬でいえばバイアスピリンとかバファリン81など)

さて、航空機に長時間じっと座って乗っていると、下半身の静脈の血行が悪くなります。
悪化すると足に血栓を生じさせ、それが肺にとんで肺の血管がつまり、死に至ることも。。。
怖いのは症状が数日後にあらわれることも。

このエコノミー症候群を防ぐには、コップ1杯の水を飲むこと。
(アルコールは利尿作用があり、逆効果)
1時間ごとに離れたトイレへ行き、その途中で屈伸運動。
座席に座っている間、かかとの上下運動をする、など。

さて、知り合いのヨーロッパによくご夫婦で出かけられている方たちの必需品がアスピリン。
確実に予防できるという確約はないけれど、血行を良くし、血栓を防ぐはたらきのあるアスピリンを飲んでおくことで、リスクを下げるというわけ。

平凡社新書『超薬アスピリン』にも書いてありましたが、低用量のアスピリンには血行をよくする働きがあります。
よく国際線に乗って長時間の移動をする方には知っておいてほしいものです。

この『超薬アスピリン』は、アスピリンのウラ事情も書かれ、面白いです。
アスピリンについてもっと知りたくなったので、1982年に出版された『見直されたアスピリンの効用』という本も読みましたが、こうも効用がある薬は世にも珍しいのに、どうして日本にはそれほど根付いていないのだろうでしょうね。

日本では、低用量のアスピリンはお医者さんの処方がないと買えないものですが、アメリカではフツーにドラックストアで買えるようです。

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