エゴマ油の摂取で認知症予防。韓国料理ブーム再燃なるか?

2016年5月29日食べもの

つい先日、エゴマ油を摂取して脳トレを行うと、前頭葉(認知機能に関わる部位)の機能が改善することがわかりました。

この実験を実施した公益財団法人しまね産業振興財団(松江市)はこれからエゴマ油+脳トレを組み合わせた「認知症予防プログラム」の事業化を目指すそうです。

ということで、この件が大々的に報道されると、そのうちスーパーにエゴマ油が大量に並ぶや求める人が押しかけ、一時的に姿を消す? とふんでおります^^;

エゴマはオイルよりも生の葉っぱやキムチの方が知られているかもしれません。
大きめの青シソのようなエゴマはサンチュとともに、焼肉を巻いて食べる葉っぱの定番だし、韓国の食材を扱うスーパーではエゴマの葉を重ねたキムチも売られています。
私もあのクセのあるエグミがやみつきになり、エゴマの生葉にハマってしまった1人です。

種を搾って作られるエゴマ油は他の食用油と比べてα―リノレン酸の含有量が多く、成分の一部が体内でDHAなどに変換されることから「陸の魚」とも呼ばれています。

このαーリノレン酸は「オメガ3脂肪酸」と呼ばれるもので、今話題のEPAやDPAと同じ脂肪酸の仲間。
ヒトの体には必要不可欠な脂質ですが、体内ではつくることができないので、食事から摂取する必要があります。

エゴマ油は韓国産がよく知られ、一度、ソウルの専門店で購入したことがあります。
その液体を口に含むと、なんというこうばしさ! そしてコクのある苦味が走る~。
っと、一口食した時から、その妙味にハマりました。

この油と塩の味付けで、ただの葉野菜が絶品サラダに早変わりするし、日本でもポピュラーなサムギョプサルもエゴマ油をかけていただくと食欲中枢がストレートに刺激され、その旨味には、ひたすら瞑目するしかない・・・。なんと、胃袋をつかむ美味な油なのだろうと感動するのは毎度のこと。

とはいえ、ごま油の香ばしさにくらべると、ガツンと深みのある個性的な風味なのでニガテな人もいらっしゃるかも。(私が食したのは韓国産のエゴマ油)

しかし、こんなに風味豊かな油をそれまで知らなかったのは大変ソンをしていたな、、、。日本にとって長らく「近くて遠い国」といわれていた韓国だから、食文化についてこれからもその奥深さを知る機会が増えるとよいなと思っています。

このたびのエゴマ油が認知予防に役立つというニュースは、すでに日本人に人気のある韓国料理にブーム再燃の火をつけることになるかもしれません。
願わくば、パクチー食べ放題みたいに「エゴマ食べ放題」に(^o^)

上の写真はソウルの「広蔵市場」。1905年に韓国初の市場として誕生したのがこちら。
「元祖麻薬キムパッ」という有名な韓国海苔巻きのお店があります。キムパッはいろいろなお店のを食べ比べたことがないから、美味しさの基準がわからないけど、ここのはフツーに美味しかった。

現地で知り合った韓国女子におすそわけしたら、「名前は知っていたけど、初めて食べた! 今まで食べた中で一番オイシイ~~」とたいそう喜んでいたので、やはりここのは相当イケてるのでしょう。

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