早岐瀬戸もオランダ民家風の駅舎も美しい。ハウステンボスへ

2016年9月18日旅行

先日、ハウステンボスから大村線の電車に乗って某所を訪問するため、JRハウステンボス駅を利用した時のことを。
2010年にリニューアルされ、階段状の切妻屋根にレンガ色の外壁というオランダの伝統的な建物を意識して、デザインされています。

入園客にとって、この駅はハウステンボスの最初のゲート。ここからハウステンボスに行くぞ!という気分を盛り上げるにふさわしい空間。
改札付近もレンガ色の内装で雰囲気満点。 自動改札機ではないのも、人のあたたかみを感じる。

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線路に沿ってラベンダーやマリーゴールドの花壇が。
窓辺にお花を飾るオランダみたく、目を楽しませてくれます。
その向こうは川かと思いきや、早岐瀬戸(はいきせと)という名の大村湾と佐世保湾を繋ぐ瀬戸。
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この駅はプラットホームの両側が線路に接している「島式ホーム」を採用。
駅からハウステンボスに向かう早岐瀬戸にかかる橋の向こうに見える建物はホテルオークラ。
この風景、もはや日本じゃないみたい。
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なお、改札階からプラットホームまでエレベーター完備。
エレベーターを利用する場合の導線もわかりやすく、高齢の方も使いやすい駅なんじゃないかな。

一時は民事再生法を申請したほど経営が悪化し、廃業目前だったハウステンボスですが、エイチ・アイ・エス(HIS)が経営の再建を図った末、九州を代表する一大観光スポットに。

しかし、先月の熊本地震の影響で、敷地内にある直営ホテル4カ所の予約キャンセルが計1万5千人に上り、入場者の団体予約のキャンセルも2万6千人分発生したといいます。

長崎とゆかりの深いオランダの 町並みを再現したハウステンボスは、「滞在型」のテーマパーク&リゾート。この「滞在型」が今後、集客の鍵となるような気がします。

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最近では医療観光事業にも注力されているようだし。いずれはタイ・ホアヒンにある「チバソム」やホテルに滞在してアーユルヴェーダの施術が受けられるスリランカのように、国内外から目的客を集客できるヘルス+リゾートを推進するスポットを目指しているのではないかと思われます。

これから日本では国内外からの人をよべる医療ツーリズムの分野が注目を集めるはずです。どんなプログラムを提供できるかが今後の鍵を握るでしょう。

 

単なるオランダの街並みを再現し、風車やチューリップの牧歌的な風景に心癒されるテーマパークからはすでに脱皮している(未だにこのイメージを根強くもっている人も多いけど)ハウステンボスでは、昨年開業した「変なホテル」のようにロボットが接客するユニークなホテルも登場するなど、「何か気になる」存在なのですよね。

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Posted by kaigonok