認知症にも。「何でやねん!」とツッコんでくれる人形・桃色はなこちゃん

2016年5月26日ライフスタイル

5月26日に発売されるシャープのロボット型の携帯電話「RoBoHoN(ロボホン)」が話題です。

体長約19.5cmで持ち歩きOK。小型プロジェクターも搭載され、撮影した写真を壁面に映すこともできるし、ダンスやおしゃべりもする。見た目もちょっとカワイイ。
人型ロボットPepperくんとはまた一線を画す、人気者になりそうな予感です。

さて、介護に適したお喋りするお人形などないかしら?と探してみたら、ありました。
しかも関西弁を喋るという、個性派。

その名は「桃色はなこ」ちゃん。(通称はなちゃん、上の写真)

手足はシリコン、身体はフワフワ、髪の毛サラサラ。
桃色花子はペットが飼えないお家でも楽しめます。

ちょっとベタなお名前のこのお人形。
認知症の人の意欲を引き出す「ドールセラピー」に用いるケースもあります。

ドールセラピーは人形にふれることで心を癒やし、精神を安定させたい時に用いる方法。また、ヒトが生まれつき持っている「小さな子どもを守る」本能が刺激されます。とくに高齢の女性にその傾向が強く見られます。

その本能が刺激されると、どうなるか。

実は脳内分泌ホルモンの1つである「オキシトシン」の値が上昇することになるのですね。
このオキシトシンは「愛情ホルモン」といわれ、母性に関係するもの。このホルモンが分泌されると、認知症の精神的な不安感を緩和し、肉体的な痛みを軽減することにも役立つそうです。

ウワサの桃色はなこ嬢は身長58cmで5歳の女児をイメージして作られています。

お年寄りの話相手にも、認知症の予防にも。「ドールセラピー」を取り入れてみませんか。


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