乱暴な言葉は時として、人間のパワーを強くする!?

ニュースと考察

乱暴な言葉というと・・・。
「あのバカヤロー!」
「こんちくしょう!」
侮蔑や罵倒の英語なら「Mother-Fucker!」とか「BITCH!」の類でしょうか。

普段はめったなことでは口にしない(だろう)乱暴な言葉。
実は「人間のパワーをより強くすることができる」という研究結果を、英キール大学の研究者リチャード・ステファンズ博士がは英国心理学協会の年次会議(2017年5月5日)で発表しました。

(前略)
痛みへの耐性、運動強度や握力で実験
ステファンズ博士らによる研究プロジェクトでは、被験者29名によるサイクリングテストと被験者52名による握力テストを実施。いずれも、乱暴な言葉を発した場合とそうでない場合でテストを行い、結果を比較したところ、乱暴な言葉を発した場合のほうが、より高い数値を記録した。

これらのテストは、ステファンズ博士が2009年に発表した「乱暴な言葉を発した場合のほうが、そうでない場合よりも、氷水に手を浸したときの痛みに耐えやすい」との研究結果をもとに実施されたもの。乱暴な言葉遣いは、痛みへの耐性だけでなく、運動強度や握力にも何らかの作用をもたらしている可能性があるというわけだ。

(中略)しかし、サイクリングテストと握力テストのいずれにおいても、乱暴な言葉を発した際、被験者の心拍数に変化はなかったことから、交感神経系が刺激を受けているとは考えにくいという。また、乱暴な言葉を口にすることで不快感や苦痛から気を紛らわせる効果があるのではないかという見方などもあるが、現時点では憶測の域を出ず、今後、さらなる研究が待たれる。

このように、乱暴な言葉遣いと私たちの力や耐性との因果関係について、いまだ十分に解明されているとはいえないが、ここぞというとき、小さな声で乱暴な言葉をつぶやいてみると、思わぬパワーが発揮できるかもしれない。

松岡由希子
NEWSWEEK 5/12(金) 12:26配信より引用

乱暴な言葉を発し続けるのは、心身ともに疲弊しそ〜。
本人だけでなく、周囲のヒトも。
けれど、勝負ゴトで気合を入れるための一言はなんとなく効きそうな気がします。

関連エントリー
音楽は認知症患者を目覚めさせる。映画『パーソナルソング』
運の良い人が密かに実行しているグリーンエクササイズ

直感はいつも正しい。その能力が高まる時はいつ?
運気について。「平均回帰の法則」を知っとくと便利かも
自分にとっての「いいこと」を伝える時、無我夢中になりすぎると・・・
その人は裏切らない?信頼できる人かどうかの判断ポイントとは