痛みは「読んで」治す。『腰痛は怒りである』

2017年6月23日本の紹介

皆さんのなかには、腰痛や肩こりなど、慢性的に発生するからだの痛みに悩まされている方がいらっしゃるかもしれません。

整体や鍼灸治療を受けると一時的にはラクになるのだけど、永遠に解消できるわけではない・・・としばしば感じている人にオススメしたいのが『腰痛は怒りである』。

レントゲン写真やMRIなどで骨の異常が見つかったとしても、からだの構造(骨)の異常と痛みとは何の関係もないことを説いた本です。

原因が特定できない痛みはTMS(Tension Myositis Syndrome、緊張性筋炎症候群)といわれ、それを引き起こしているのは慢性的に加わっているストレス。

足の痛みがひどく、外出する気持ちにならない…という私の知り合いの80代の女性は
「ここぞ!という時には自力歩行で外出できるし、すべての用事を終わらせることができる。お医者さんは老化現象と言うけど、実は気持ちに左右されているかもしれない」とよく言います。

TMSでのからだの痛みの原因は、自律神経の交換神経が働き、簡単にいえば(仕組みをかなりはしょりますが)、血流不足による酸素欠乏となることから。

しかし、多くの人がからだに原因を求めて治療しても、痛みは解決しない…のが現状

TMS理論では、痛みの根本的な要因は「心」にあるという立場をとっています。

このTMS理論を提唱したのは、アメリカのジョン・サーノ博士で、心に蓄積された怒りに気づくこと、怒りそのものの原因を特定できなくても心(感情)に目を向けることについて述べられていますが、この本の著者、長谷川淳史さんはそれに加え、対処療法として血流を改善させること(鍼灸やマッサージなどの治療)も可能と書かれています。

そして、慢性的な痛みに有効なのが、前述したように
1血流不足による「酸欠」であること
2その解決策(抑圧された心が原因であることを知る)をしっかりと理解すること

この本にはそのことがわかりやすく書かれ、読むことによっての治癒を目指しています。
また、CDも添付され、聞くことで痛みの原因や仕組みを理解できます。

機会があればTMS理論を提唱されたジョン・サーノ博士の本も紹介したいと思います。

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