95歳の男性が約60年前に故障したエンジンを修理し、原付自転車を復活!

ニュースと考察

故障したエンジンを修理して復活させることは、よくある話だと思います。
しかしそれが、60年前に故障したものだったら?
釧路市阿寒町の元酪農家佐々木幸一さん(95)は、約7ヶ月かけて原動機付自転車のエンジンを自力で復活させました。

(前略)修理費は2千円
旧阿寒町生まれ。少年時代から機械いじりが好きだった。戦時中は1942年(昭和17年)に徴兵され、シンガポールやビルマ(現ミャンマー)などの戦地に赴いた。終戦後は46年に帰国し、阿寒に戻って家業の酪農を継いだ。

 54年頃、原付き自転車を中古で購入した。搾った牛乳を町内の集乳場へ運ぶために活用していたが、5年ほどでエンジンが故障。使わなくなったが、「いつか役に立つはず」とエンジンを自転車から取り外し、自宅で保管を続けてきた。

 約60年が過ぎた昨秋、知人が譲ってくれた古い自転車を見て「これなら昔のエンジンが取り付けられるはず」と思い立った。

 エンジンを分解して部品の状態を確認したところ、点火装置の一部で「ポイント」という小さな部品が壊れていた。古い部品の一部を移植する方法を考え、試したところ思った通りに作動した。エンジンは元通りに組み立てて古い自転車に搭載し、ベルトの位置などを調整。昔のように人が乗って走行ができるようになった。修理費用は2千円足らずだった。

北海道新聞6/19(月) 7:01配信より引用

約60年に故障したエンジンが日の目を見るようになるとは…。
しかも2000円という材料費で。

修理し、自転車に取り付けて新たに命を吹き込み、活用する。
95歳の佐々木さんのアイデアにはモノを大切にする心が感じられますね。

故障したから廃棄してしまおう…と考える人も少なくないなか(実は私もつい先日まで乗っていたマウンテンバイクのタイヤが故障したため、自転車屋さんに引き取っていただいた。引き取り料700円也)廃棄する前に何らかの工夫で蘇らせる方法について、一度調べることでゴミの量も減るし、モノを大切にすることで慈しみが生まれ、自分もハッピーになれるのでは?と思います。

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