保育士として勤務すれば学費返済免除。宮城県の取り組み

2016年8月25日ニュースと考察

人材不足に悩むのは介護業界もですが、保育士も同様です。

宮城県では保育士を目指す学生を対象に、修学資金を貸し付ける制度を今年9月中にスタートさせる予定です。
これは厚生労働省の「介護福祉士等修学資金貸付制度」同様に修学後、県内の保育施設に5年間勤務すれば、修学資金の返済を免除するというもの。

(前略)
対象は保育士資格の取得を目指す県内在住か県出身の専門学校生、短大生、大学生。2年間、月5万円を上限に貸与する方針で、入学金20万円、卒業時の就職準備金20万円も貸し付ける。1人当たり最大160万円を借りることができる。

返済免除は保育士資格取得後、1年以内に保育士登録し、県内の保育所などで5年間働くことが条件。他の仕事に就いたり県外に就職したりした場合は返済が必要となる。県は年70人程度の活用を見込んでいる。

財源に国の補助金を活用し、2016年度一般会計当初予算に3年分の関連予算約2億5000万円を盛り込んだ。今秋の制度開始と同時に貸与を希望する学生には、4月にさかのぼって修学資金を支給する。

宮城労働局によると、県内の保育士関係職の有効求人倍率は1.52倍(6月)で人材不足が続く。県子育て支援課は「保育士の確保にとどまらず、経済的理由で保育士になる夢を諦める学生がいなくなるよう支援したい」と話した。(後略)

2016/8/11 河北新報より引用

宮城県のこの制度導入は待機児童解消を目指すもので、不足している保育士の人材を確保するための事業。

卒業後は原則として5年間、介護業務に従事する事により、学費をサポートしてもらう上、貸付金の返還が免除になる厚生労働省の「介護福祉士等修学資金貸付制度」同様、この制度を利用する人が増え、人材確保できることを願っています。

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