熊本地震。こんな寄付も!「南阿蘇鉄道希望の光復興祈念切符」販売

ニュースと考察

熊本地震で被災した鉄道路線ですが、復旧が進み、九州新幹線は4月27日から全線で運行を再開しました。
しかし、JR九州の豊肥本線肥後大津~豊後竹田間と南阿蘇鉄道高森線(立野ー高森間 17.7km)の全線は不通。
国道57号や国道325号も復旧までかなり時間がかかりそうです。

さて、日本の第3セクターの鉄道会社4社が同じ第3セク仲間の南阿蘇鉄道の復旧のために動きはじめました。
なんと、4社共同で復旧祈念切符「南阿蘇鉄道希望の光復興祈念切符」を販売することに!

その鉄道会社とは

千葉県のいすみ鉄道
茨城県のひたちなか海浜鉄道
秋田県の由利高原鉄道
鳥取県の若桜鉄道

この4社の入場券+南阿蘇鉄道(高森・立野間)の乗車券を1セットして1000円で販売します。
いすみ鉄道さんによると300円の印刷経費を除く700円が南阿蘇鉄道への寄付金になるそうです。

<セット内容>
南阿蘇鉄道・・・高森→立野駅乗車券
由利高原鉄道・・・子吉駅入場券
ひたちなか海浜鉄道・・・勝田駅入場券
いすみ鉄道・・・大多喜駅入場券
若桜鉄道・・・若桜駅入場券

こういう支援方法もあるのかと、 同じ第3セクターの仲間でもある鉄道会社のために寄付を募る姿勢に共感しました。

南阿蘇鉄道が復旧したら、現地を旅するのもよいですね。
それは復旧に微力ながら貢献した足跡をかいまみる時間にもなります。そして南阿蘇鉄道のために立ち上がった各地の4鉄道にもいつか乗ってみる。

最近「地域」というワードをよく聞きます。
ビジネスのチャンスは地域にあり、とか 地域が文化の創成の要に とか。

実のところ、私はまだそれをリアルなことととして捉えることはできませんが、今回の各地の第3セクターの鉄道会社が共同で仲間の復旧に動いたことは地域が地域を支える行為であり、「地域」というワードが身近に感じられました。寄付をして終わりではなく、その寄付にゆかりのある現地を旅する未来が待っているかもしれない。そう感じたから。

話題の「ふるさと納税」も自治体の名産品ありきで選ぶのもありかもしれませんが、できたら寄付した自治体に旅してみたいもの。たとえば「ふるさと納税」のガバメントクラウドファイティングで犬の殺処分ゼロを目指す自治体がありますが、それを推進するのはどんな場所なのか、私は実際に足を運んで知りたいと思います。

南阿蘇鉄道復旧の寄付に参加して これから私の中で「地域」がどんなワードを繰り広げていくのか。こういう寄付をきっかけに、ゆかりある土地を巡る旅の仕方もアリですよね。

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