なぜ、あの人はラッキーが続くの? その秘密は根拠なき幸運体質に
あなたの身近にいませんか?
いつもラッキーなことに恵まれ続けてる「幸運の女神」のような人。
「どーしてあの人ばかり」と周囲から嫉妬されんばかりの運のよい人は、なぜかその幸運が別の幸せを連れてきて、それがまたまた別の何か良いことにもつながった・・・と、ラッキーが続きます。
英国の心理学者リチャード・ワイズマン博士によると、運のいい人たちには幸運を呼び込みやすい共通する資質があるといいます。
3点、紹介しましょう。
1 人生を「自動運転」しない
自動運転=なりゆきまかせ ではありません。
周囲に気を配り、その時の状況を最大限に活用するのが、運のいい人。
たとえば、何かイベントがある時、友人知人に情報を伝える際、相手が好きそうなこと、メリットがあることも付け加えるのを忘れない。
2 困っている人にいちはやく気がつき、手を貸す
助けを求めている人にたいして敏感に反応するってことですね。
ヘルプを求めるかすかな声にいち早く気づき、自分の意志で助ける。「助けて」と言えない人にやさしいのです。
「あの人が困っているようなんですけど、どうしましょう」なんて誰かに相談することはなく「自分でよければ」とすぐに申し出る。
3 未知のチャンスを歓迎する
今まで読んだことのない著者やジャンルの本を読んでみる。
初めての土地を1人で旅する。
自分の周囲にはいないタイプの人を友人にする。
興味がないことでも、簡単にスルーしない。
など。
運のいい人は外交的で楽観的で、基本、笑顔。
よほどのことがない限り、人の考えを否定しない。
「フーン、そういう考え方もあるのね~」、と自分の考え方に固執しません。
そして、きわめつきは「自分は幸運だ、いつもいいことが起こる」という思考が当然で、よく言葉に出していること。こういうタイプは何かにつけ、「自分はついている」と言うのが常です。
この根拠なき幸運体質こそ、運を呼び込む最大の秘訣。
これは先日の記事で紹介した「自己充足的預言」であり、最悪の状況下にあっても、前向きな姿勢で成果を引き出したり、フォローする方法を見つけることに役立ちます。
たとえば、
資料提出した後に、協力でもらった人の名前の漢字を間違えていたことが発覚した時。
間違われた方は当然、いい気はしません。
◯運がフツーの人・・・ メールでお詫びを伝える。
◯運のいい人・・・・・ メールより先に電話をかけ、その日中に約束をとりつけ、3日以内にちょっとしたお菓子を持って、顔を見て謝る。会えなかったらその人宛てに手紙とお菓子を送る。
運のフツーの人の行動だと、相手によっては二度と仕事を一緒にすることはできないでしょう。
運のいい人の行動はかえって好感度をアップさせるうえ、状況がプラスに働いた経験を得られるのです。
さて、チリ大学のカルロス・ビグノロは「新しい人と出会わないなら、友達を作る機会と100万ドルを儲ける機会を逃したということだ」といいます。
100万ドルはたとえで、新しいことを学ぶ機会と友達を作ることを示していますが、もしかしたら新しく誰かと付き合うことで100万ドルを儲けるチャンスがあるかもしれないということ。
開かれた心を持ち、目の前の相手に集中していると新しい発見や情報、アイデアがもたらされるということですね。
運のいい人について、いろいろ書いてみて、ふと思いました。
自分のプロフィールを語る時、「特技は運がいいことです」なんて言うのはどーでしょう?
自己充足的預言により、運がいいことに見合った何かが訪れるかもです。
そして、聞いた方はポジティブな印象を受け、なによりそのインパクトが心に残るし、何かとあなたに一目置きそうです。
■参考図書
20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
ベストセラーとなったこの本ですが、「幸運体質」のヒントも満載です。