アウトプットは最大のインプットなり
インプットとアウトプット。
勉強したり、情報を仕入れるのが、インプット。
一方、アウトプットはインプットした情報を発信すること。
などと書くと、カタ~い!
なので、人のタイプをインプット派かアウトプット派に分けて考えてみよう。
話はダイナミックに展開するけれど、和菓子好きが講じ(ある程度和菓子についてお知識、多少の技術がある人)和菓子屋を開くことを考える。
1. 和菓子の歴史、和菓子職人に弟子入り、店経営に関するあれこれをみっちり勉強する。
そのようなことの準備に時間をかけ、これでよし!と納得したら、不動産を探して開店。
たとえば、黄味しぐれ(同じく卵を使う、鶏卵素麺でもいい)を看板菓子にすることになった場合、納得のいく養鶏場を時間をかえて視察し、仕入先との人間関係を築くのも仕事だと、準備に時間とお金をかけるのは当たり前だと思っている。
2. ある程度の勘を頼りに、思いついたらすぐに不動産を巡り、店舗を見つけて開店。
和菓子職人を見つけ、契約。和菓子の歴史や経営についての勉強はお店に立ちながら。
1と同じく、黄味しぐれを看板菓子にすると決めた場合、手っ取り早くネットで気になる卵を取り寄せて試し、選ぶ。
「そのうち時間ができたら養鶏場を訪問します」「こんなお菓子を作りました」と連絡は欠かさず、ネット上で関係をキープ。
1はインプット派
2はアウトプット派
といえます。
1は小学校時代から連綿と続く「勉強の方法」に影響を受けているのではないかと思う。
ひたすら習得に時間をかけ、アウトプットにあたるのが期末試験とかテストのたぐい。
それが終わると、また次のインプットをはじめる。
2はとりあえず形から入っちゃいましたー的。
何かをやると決めたら(ひらめき、インスピレーションという言葉を使う人が多いかも)インプットはそこそこ、あるいは全くなし、あるいは同時にしながらすすめていく。
2の人は何事も
「はやっ!」\(◎o◎)/!
と人から驚かれることが多い。
そして、進捗など、今こうなっていますよーという連絡を欠かさない。
私の経験からいえば、2のアウトプット派の人とは仕事、遊びともスムースに運ぶことがほとんど。
でもスムースなのは当たり前かも。
というのも、ドタキャンが生じても、次の予定をすかさず決め、さっさと連絡するので、放置できないから。
アウトプット派は停滞することが苦手なので、前にしか進めないように出来ている。
ところで、ある進学校では成績のよい子が成績がよくない子に勉強を教えるという。
「青春を感じさせる、微笑ましい光景ですこと!」
と、夕暮れ前の放課後の教室を思い浮かべ、目を細める人もいるでしょう。
実はこれって、教える側にとって勉強が複利(それ以上かも)になって身につく行為。
「教えてる時間があったら、他の勉強ができんじゃね?」
などと思ったら、実はちがう。
勉強(インプットしたこと)を教える(アウトプット)することで、自分の勉強を体に定着できるのだ。
ならば、どんどんおしえないテはない。
おしえられた側も成績があがるし、いいことづくめ。
デキる子がデキない子をおしえてデキる子にし、そのデキるようになった子がそうでもない子もおしえ、そんな循環が続くとデキる子が増え、デキる子ばかりになっちゃう。
これが、進学校が進学校といわれる理由かも。
アウトプットって、実は最大のインプットなのかも。