日本全国へ オーダーメイドの歌唱指導を出前します
※現在、新規のお申し込みを休止しております。ご了承ください。
「『あー』 と声を出してみて」
「あー、ー~、ー~ー、あー」(ヒーヒーゼイゼイ)、
自分の「あー」は続かず、とぎれとぎれであることにショックを受けてしまった。
ボイストレーナー杉浦良美さんにご指導いただいた時のことだ。
杉浦さんはボイストレーナー歴、20年。
担当するのは女性アイドルグループから声優、俳優まで幅広い。
今や、歌が上手いことで有名なトップアイドルグループを育てるかたわら、舞台作品にボイストレーナーとして関わったり、それらの指導で知り合った女優さんからプライベートのボイストレーニングを頼まれることも。
ボイトレ以外にも音楽制作のディレクターをはじめ、楽曲にボーカルとして参加するほか、自らの音楽(声楽)の原点であるクラシック歌手として舞台に立つこともある。
■疲れている人にこそ歌ってほしい
杉浦さんは「オーダーメイドの歌唱指導」を全国に出前する。
それは、お客さんの声の性質を知り、こんな風に歌ってみたいという夢を聞き、その場でその人に必要なトレーニングを提供するというもの。
「疲れている人、何かに悩んでいる人に利用してほしいと思っています。疲れていると『歌どころじゃない』と思う人もいるでしょ。実はそんな人にこそ、積極的に歌ってほしいのです。心の解放につながるから」
毎日の仕事、人との関係、生活のなかで出くわす思いがけない出来事。
知らず知らずのうちにストレスを受け、疲労を感じはじめると、何もやる気が起きない(という思考を選択する)人がいる。大多数の人はそうかも。
「実はちゃんと呼吸を整えた上で『歌う』と体がラクになるし、歌っているうちに幸せな気持ちを感じることができます。私自身、プロの声楽家について歌を習っていますが、どんなに体や心が辛くてもレッスンには絶対に行きます。するとレッスン後はスッキリ! さっきまでのイヤな気分は何だったのだろう?って。歌うことって、人をハッピーにさせる作用があります。私は歌うことで何度、救われたかわかりません」
歌うことはセラピーにもなるという話を聞いたことがあるけれど、ただ声を出して歌うのではなく、呼吸や声帯まわりの筋肉を鍛えた上で歌うことが意味をもつ。
「歌声や呼吸の音を聞くと体のどこに力が入りすぎているのかがわかります。もっといえば、性格までわかることも。力が入りすぎている場合は、まず体を軽くしてあげることが大切。骨盤を整えたりね。ボイトレは体操もセットで行うんですよ。体の余分な力が抜けると声が出やすくなるんです」
「私のボイトレは自分の体をよく理解していただいた上で、体や声をコントロールできるように自分の力を引き出すのが特徴です。人間の体、声は誰一人として同じではありませんよね。なので、その人によってカリキュラムを変えることになります」
「あと普段から姿勢も大切。姿勢がしっかりしてないと良い声は出ない。見た目も素敵じゃないし。アイドルの子たちには姿勢をよく注意しますよ。体を支える筋力がないと、踊っている姿がフニャフニャして、カッコ悪くなるから」
■現場を知るボイストレーナー
ここでちょっと杉浦さんのプロフィール的な話を。
音大の声楽科を卒業後、杉浦さんは歌手デビュー。
YMOや荒井由美が在籍していた伝説のレコード会社アルファレコード初のムード歌謡をリリースするアーティストとして、『別れても好きな人』『三年目の浮気』の作曲家、故佐々木勉さんとデュエットを組み、約1年間、全国でキャンペーンを行った。
1983年頃の話だ。
しかし、デュエットは本望ではなかったこともあり、佐々木勉氏とのデュオは解消。
その後、レコード会社のOLとなり、商品管理に8年間従事。
音楽関係の仕事には携わっていたけれど、制作には無縁だった。
ある日、知り合いから制作サイドの仕事を紹介される。
「一番はじめに担当したのは西脇唯さんというシンガソングライターで、ディレクターを務めました。当時はオリコン20位以内に入らないと意味がないと言われた時代。レコード会社も元気だったし、競争が激しかったですね」
その後、プロデューサーとして活動していた頃、レコード会社のディレクターから思いがけない依頼があった。
「音大で声楽やっていたんでしょう?だったら、うちの子たちのボイトレをやってくれない?」
それが初めてボイトレを行うきっかけとなった。
その後、知り合いだったハロプロの社長とバッタリ会い、℃-uteの依頼を受ける。
指導中の杉浦さん。
もちろん、最初は手探り。
試行錯誤を繰り返しメソッドを確立し、℃-ute、Buono!、スマイレージ(現・アンジュルム)、アップアップガールズ(仮)、ベイビーレイズ(現・ベイビーレイズJAPAN)、さんみゅ~など、アイドルグループにはなくてはならない「ボイトレの杉浦先生」に。
また、音楽ディレクターとしても活動しており、『セーラームーン』や『プリキュア』シリーズなど、数多くのアニメ作品のディレクションも担当している。
「踊りもそうですが、歌もクラシックが基本です。声楽を勉強してきたからクラシックの発声法に基づいてはいますが、そのノウハウだけで教えていません。喉は見えない部分ですのでイメージが本当に大事なのです。座学ではイラストを用いて理解してもらえるよう工夫も大切です。また、私は音楽ディレクターもやっているので、売れていくということもわかっている」
これは杉浦さんがレッスンで用いるイラスト。
ネコは脱力のイメージを伝える時に。
この魚は音を響かせるポジションの説明に。
杉浦さんは「現場」を知る、数少ないボイストレーナーでもあるのだ。
■声の癖と目的に合わせてトレーニング内容をカスタマイズ
ふたたび、ボイトレの指導シーン。
「息を吸って、お腹を洋ナシみたいに膨らませるようイメージして、はいっ、そこにためて!そして、フッと軽く息を抜いてー」
「そしたら、ここらへんに(杉浦さんは、私の目の先、20cm位のところに片手でクルクル円を描いている)向かって、『あーおいしかった!』 と言ってみてください」
「あー、おいしかった!」
発した自分が驚いてしまった。自分の野太い声に。
冒頭に書いたように、最初は情けなくなるくらいに「あー」が続かなかったのに。感動。
それは時間にして1時間弱のこと。
杉浦さんは「OK! OK!」 と親指を立てて、ニッとスマイル。
「山の頂上に立ったら、ヤッホーて言いたくなるでしょ。自分が気持ちいいと自然に声を出したくなるものなんです。ボイトレも山登りに似ています。トレーニングをして体に負担をかけずに声を出せるようになると、歌うことが楽しくなるんですよ」
杉浦さんのメソッドは「最初にこのメニューを行い、次は」というふうに、順序立てて行うものではない。
骨盤を整える体操から始めることもあれば、ピアノの横に立ってもらい歌のトレーニングから行うこともある。
「声を聞かせてもらって『ここをこんなふうに鍛えると良くなるから』とメニューを決めることもありますが、生徒さんが『私はこんなふうに歌いたい』という目的があれば、そちらを優先することもあります。夢を叶えるお手伝いだから」
杉浦さんが出前するオーダーメイドのボイトレは定員1〜6名まで。
フィールドは日本全国。
目的や年齢性別は問わない。
「楽しく歌いたい」
「歌でストレス発散したい」
「真剣にデビューしたい」
など、とにかく「歌いたい」人に呼んでほしいという。
前述したように、指導する時はそれぞれの声質と目的に合わせるので、その時々で教えることはさまざま。
みっちり受けたい場合、2〜3時間ぐらいが目安になるだろうか。
「歌がもっとうまくなりたい人には歌える技術を。そして疲れている人には歌うことでラクになれる、ということを知ってほしい。これ、広めていきたいことなんです。悩む時間があるなら歌おうよ、そしたら気持ちがよくなるからって」
歌に何度も救われた人の放つ言葉は美しく、迷いがない。
ボイストレーナー杉浦良美のオーダーメイド歌唱指導
費用 1時間15,000円+消費税(定員6 名まで。東京近郊以外に出張する際、レッスンは3時間~となります)+宿泊交通費(東京都内発着)
※レッスン料のお支払いは開催が確定した時点でお願いします。
会場 ピアノ(電子ピアノ等のキーボード)が使え、軽く体を動かすスペースが確保できる場所(ご自宅や施設可)。ピアノ等のキーボードがない場合はご相談ください。
※施設をご利用される場合はご予約をお願いします。
◯トレーニング内容
体がすっきり軽くなる、ダイエットにも効果的な簡単な体操から始めます。
ジム大嫌い、動くのが苦手な方でも続けられる楽しくて効果が感じられるものですので、お子様からご高齢の方でも心配ありません。
正しい腹式呼吸をわかりやすく実践し、その後、事前にご用意いただいた曲をこちらでピアノ伴奏しながら、歌うコツをレッスンしていきます。
■杉浦良美HPはこちら
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