1日2人限定。直感で占術を決めて占います
「人間関係において、もう占いは必要ないかもしれない。心理学と脳科学を勉強するとたいていの問題は解決すると思うから」
「パワースポットは人それぞれ違うと思うんですよ。そこに行くとカチッといい感じにスイッチが入る場所ってないですか? 新しい仕事を依頼される電話が入ってきたり、好きな音楽が流れてきたり。そんな場所と出合ったら、ときどき足を運ぶとよいですよ。そして自分と自分に合うエネルギーをPCにUSBをさしこむ時みたいに、同期させるの。そのとき、イメージを使うといいよ。ちなみに私が同期できると感じているのは某大型書店のレジ付近とニューオータニ庭園内の、ある場所なんですけどね」
と、話すのは未葉(みは)さん。
現在、東京とタイの2拠点で生活している彼女は未年の葉月(8月)の生まれからこの名前がついたという。
未葉さんはおばあちゃん子で、いつも一緒に寝ていた祖母が朝起きてみると息を引き取っていたという経験がある。
「13歳の時ね。昨日まで元気だった人が次の日には死んでいる。ショックでした。この経験が目に見えない世界にいざなってくれたのかもしれません」
それからはおこづかいを握りしめては占いの本を買いに行くように。
当時は「精神世界」も「スピリチュアル」という言葉もない頃。
「ミュー」や「マイバースデー」という占い雑誌を愛読していた。
そして高校生の頃、はじめてタロット占いにふれる。
「マイバースデーの付録だったと思うんですけど、自分でやってみたんです。正位置とか逆位置の意味を覚えて。カードの神秘的な図柄とこめられている意味を知ることにゾクゾクしちゃったんですよね」
そして当時、気になる先輩の気持ちをカードに聞いてみた。
すると「何度か占ってみたんですが、彼も私が好きと出るんです。こりゃ、付き合うな、と思っていたら、半月もしないうちに告白されました」
以来、日常的にタロットカードを使うことに。
ただ、あくまで自分の趣味。当時は誰かを占うことはしていなかった。
鑑定をはじめたのは社会人になってから。
「友人がドロドロの三角関係になっちゃったんですね。彼女の好きな男性が、彼女の友達に恋しちゃったの。友人が毎日のように相談にくるから、じゃー、タロットで占ってあげよう、と。カードを読むと、あきらめた方がいいと出ました。だからもう、次の恋愛に進みなさいと伝えたのだけど…」
この話には続きがある。
「実は、友達が帰った後、3人の行方をじっくりとカードで占ってみたんです。彼女の三角関係の相手2人(彼女の好きな男性と彼女の友達)は『結婚する』と出ました。時期は4ヶ月後。そして友人ですが、悲しみのドン底にするのになぜか『結婚』と出るんです。しかも3ヵ月後。アタマは『どう考えても、ありえないっ!』て判断するのですが、カードの答えはそれなのです」
そして占いの結果はカード通りに。
「現実になった時は怖かったですよ。友人は結婚相談所に入会して、さっさと2ヶ月後には結婚相手を見つけてしまうし、カップルの方も結婚ですよ。時期も内容も当たっていました。私がひそかに占ったこと、友達はいまだに知らないけどね(笑)」
この頃から未葉さんのもとに占ってほしい人が毎日のように相談に訪れるようになる。
未葉さんは広告会社のOLをしていたため、帰宅後に鑑定。
「口コミでウワサが広がっていったみたいですね。最初は女子ばっかりでしたが、おじさんの相談にものりました。どんな立場の人でも占いに頼りたい時があるのだなーって」
その頃、気学を用いる占い師と知り合ったことがご縁で、未葉さんも気学の勉強をはじめ、タロットに気学(祐気とり)を組み合わせた鑑定を行うように。
「けれど、占う前になんとなくわかるんです。この人の未来はこうなるんじゃないかな?って。タロットはその答え合わせ的な感じ」
けれど、占っても、その人が占いの結果を生かすように動かないと何も変わらない。
そしてまた同じ悩みを携えて相談に来る。
その姿にむなしさを感じはじめた未葉さんはタロットを封印し、占いからフェイドアウトしていくことになる。
■占いやスピリチュアル本の編集も
その後、東京へ転勤することになった未葉さん。
新天地で出合ったのは、占いの本の制作だった。
「タロットを封印し、占いはもういいかな、と思ってたのにね。占いにご縁があったんですかね。別に自分が営業してとってきた仕事ではないのにまわってきたのです」
未葉さんは自分が占い師であることは誰にも話していなかった。
出版社から依頼を受けて占い本の制作に携わることになった未葉さんは、占星術、トランプ、手相、霊感、易、カバラ、0学、姓名判断、四柱推命などの本の編集を手がけるように。
制作にあたって本を読みあさって自分で占ってみたり、著者の先生たちから仕事の枠を超え、膝をつきあわせて話を聞くこともでき、嬉々として占いの知識の幅を広げていった。
その後、「スピリチュアル」という言葉が登場してからはスピリチュアル・カウンセラーという職業の人の本の編集も。
この仕事の関連で、日本全国から鑑定者が訪れる著者から秘伝のワザをおしえてもらうなど、未葉さんは世の中にほとんど出ていない情報を得ることもでき、実際、自分でも試してみた。
「修験道に伝わる方法を友達にも試してもらったことがあります。その人は就職口を探していたのですが、履歴書を書き終わった後と送る前にその方法をやってもらいました。彼女がアプローチしたのは上場して誰でも知っている某メーカー1社だけでしたが、1週間後には採用の返事がありましたよ」
その一方、ギョーカイのちょっとイヤな面を見たこともあった。
「ここだけの話ですが、お付き合いのあったプロダクションの方から会社に仕事の依頼があり、急ぎで星占いのページを作ってほしいといわれたことがあります。もちろん、私が占いをすることなんて知らない方です。では、どの占い師さんに執筆をお願いしましょうか?ってその方に相談すると、急いでいるからアナタが書いてくれない? となりあった星座と違うことを書いてくれたらいいから、と。えっ!こんなふうに占うことなく、専門家じゃない人が勝手にテキストを書くんだ!とショックを受けましたね」
結局、その仕事は会社が対応しきれず、お断りしたという。
その後、フリーランスの編集者となった未葉さんは友人のすすめもあり、仕事の時間があいた時に、ご縁をいただいた方の鑑定をすることに。
現在は東京やバンコクを拠点に鑑定する。
占術はその場で直感で決める。
主に使うのは生年月日、名前の字画、カバラ、タロット、直感(霊感)ほか。
未葉さんの占術でユニークなのは「外応」という方法だ。
「外応はライブなんです。占いたいことを心に落としこんだ瞬間、その場で起こる出来事からこれから何が起こるかということを読み取っていきます」
先日はある女性から相談を受けた。
初めて買った株が上がり続けているので、近いうちにその株を解約してマンションを購入したいけど、どう思いますか?という話。
その時「この株価が問題だなって感じました。そして株価について心に聞いてみたんです」
すると、飛び込んできたのは「ナイアガラ」という文字。
「ああ、きっとこの株価は今日、(ナイアガラの滝水が勢いよく落ちるように)暴落するなと思いました」
それは当たっていた。
午前中、440円の今年最高値を付けていた株価は320円に一気に下落したのだ。
「こんなふうに外応ってヒントをくれるんですよね」と、しみじみ語る未葉さん。
鑑定には心理学のテクニックを取り入れることもある。
「人間関係を改善したいなら占いの結果に一喜一憂するより、心理学や脳科学を学んで実行した方が実りがあります」ときっぱり。
「あと、占いにお金を費やしても効果が見えないという人には『時間』を大切にするように言います。『時は金なり』といわれているくらいですから、1分を1万円札のように思って大切に使うと良いことがあります。朝起きる時間、この仕事は2時間で終わらせる、というふうに最初に時間を決めてとりくむと、幸せをかき集めたように生活が改善されますよ。すると運がいい自分を感じるようになるはず」
というアドバイスの時には、時間を有効に使える実用的なツールやアプリを紹介することもある。
なんだかビジネスのコンサルティングを受けているようだ。
「心というか無意識が答えを知っていると思うんです。自分で『心さん、◯◯についてどう思いますか?ヒントをください』と尋ねてみればよいですよ」
「先に話した時間を大切にする話に関係しますが、早起きするとホウセンカの種たちが天に向かって勢いよく弾き飛んでいくように、運勢が上向きますよ。昔、データをとっていたことがあるんですよ。午前6時前に起きて散歩をする、ということを続けていたんです。すると9割の確率で、めったに会えない人に会える、心躍るニュースが舞い込んでくる、臨時収入があるなど、ツイてることが続きましたね。早起きは習慣化するだけで、運はかなりよくなりますよ」
占い師というよりは生活改善コンサルタントのような未葉さん。
早起きで「ホウセンカの種たちが天に向かって勢いよく弾き飛んでいくように上向く」運作りの前提でもあるのでしょうか、朝はやめの時間帯に鑑定を行います。
(文 藤田かな)
■1日2組限定 未葉の占い
●料金 5000円+消費税(40分)
●鑑定 電話のみ
●鑑定時間 午前6時～8時30分の間で1人40分間
●お問い合わせ・お申込み このサイトのお問い合わせフォームよりお願いします。
※ご記入いただきます個人情報は、ご返信のためにだけ利用するものです。
個人情報につき必要な保護措置を行ったうえで、『個人情報保護方針』に従いお取り扱いいたします。
