市民ドライバーがウーバーを使ってライドシェア。京都府京丹後市

2016年6月5日ニュースと考察

配車サービスの「Uber(ウーバー)」をご存知の方も多くいらっしゃることでしょう。

ウーバーは自家用車を持っている人が空き時間にタクシー運転手みたく、お客を送迎するアメリカ発のサービスで、世界462都市で展開しています。(2016年6月現在)

日本では東京のみ利用することができますが、世界中でブレイクした理由はその圧倒的なパフォーマンス。
支持を集める秘密は、スマホやタブレットのアプリを使って行き先を入力すると、運転手の到着時間やだいたいの料金がわかるし、支払いはクレジットカードで自動決済。と、従来のタクシーに「あったらいいかも~」がこのウーバーに備わっている点。

さて、このウーバーの情報通信技術(ICT)を使って運行するライドシェア(相乗り)サービス「ささえ合い交通」が京都府京丹後市内でスタートしました。

(前略)予約制の市営デマンドバスを受託しているNPO法人「気張る!ふるさと丹後町」が、さらに地域交通を充実させようと、米国の配車サービス会社「ウーバー」の情報通信技術(ICT)を使って運行。利用者はスマートフォンやタブレット端末でウーバーのアプリを使い、自分のいる場所と行きたい場所を入力して配車を依頼すると、登録している市民ドライバーが迎えに来る仕組みだ。

運行区域は京丹後市内で、利用者は旧丹後町内で乗車する。料金は初乗り1・5キロまで480円、それ以上は1キロで120円が加算される。事前に登録されたクレジットカードで決済され、車内での現金のやりとりはない。旧丹後町内に住む55~68歳の18人がドライバーに登録し、毎日午前8時~午後8時の間、依頼があった際に運行する。

朝日新聞デジタル 丹後町に新交通サービス ウーバーで配車 寺脇毅
2016年5月27日03時00分より引用

ライドシェアについては2015年10月20日の国家戦略特区諮問会議で規制緩和される方向に話が進んでいます。この記事

ライドシェアを含む「シェアリングエコノミー」はモノの貸し借りやサービスをより広くネットワークの中に取り入れることで仕事を生み、それが対価となるもの。
カンタンにいえば世の中の「需要と供給」がビジネスになるということでしょーか。

京丹後市のライドシェアの取り組みは交通の便がよくない過疎地域や交通の足がない高齢者に大変需要があるように思います。
そして、配車サービスする個人もビジネスとなる。←ここが重要。

自分の技術や特技、サービスを世の中に提供することで賃金が発生し、ビジネスとなる。
シェアリングエコノミーもそうですが「働き方」の種はいろいろなところに落ちているのではないかと思うこの頃。

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