屋上緑化の進化系。東京のビルで農業!

ニュースと考察

先日、ある方と話していた時のこと。
時流を読むこととアートのセンスに長けてる若者が取り組んでいるのは農業だと。
そして、農業は専門家がいないと運営できないわけではなく、誰でも参加できる仕事だと。

最近は屋上緑化にとりくむ都会の百貨店やビルもあり、なかには農産物を生産する企業も。

(前略)サツマイモの収穫時期を迎えた東京・銀座の百貨店やデパート、企業の屋上。都心の20カ所以上のビルの屋上でサツマイモをプランターで栽培し、収穫した芋は焼酎として売り出す。今年は150キロ弱の芋を収穫する予定だ。

仕掛けるのは、NPO法人銀座ミツバチプロジェクト。銀座の屋上で養蜂する活動や屋上緑化の推進に実績がある同法人は企業などと連携し、昨年から焼酎造りを始めた。

焼酎の名前は「銀座芋人」(いもじん)。農業との共生を目指す新しい都市を「イマジン(想像)」していこうという願いを込めて命名した。昨年、試験販売で720ミリリットルの焼酎を1450本売り出したところ、すぐに完売したことから、今後はさらに生産を増やす予定だ。取り組みに共感し協力したいと申し出る企業も増えている。

田中敦夫代表は「日本一地価の高い場所で取り組む農的な活動はとてもクリエーティブ。人や企業の縁が広がっていく実感があり、芋人を増殖させたい」と話す。

当初は企業の社長らと考えた“大人の遊び”で始めた焼酎造りだったが、予想以上の反響があると喜んでいる。

(中略)東京都渋谷区の道玄坂のビル屋上で仲間と米や野菜を作るのは、都内で出版業を営む小倉崇さん(48)。野菜は昨年から栽培し今春からペットボトルで稲作に挑戦する。

全国の有機農家への取材を重ねて農業に関心を深めていった小倉さん。都会で生まれ育ち仕事をしている中で、土や地域と向き合う農家の姿に生きる意味を考えた。屋上の空きスペースで栽培すればよいと思いつき、トウモロコシやトマト、ニンジン、エダマメなどを栽培。現在、渋谷区のカフェに出荷をする。

コンクリートに囲まれた大都会での作業には、珍しさからかいろいろな人が集まり、つながりが芽生えていく実感がある。小倉さんは都会での畑作りの楽しさや苦闘を著書『渋谷の農家』にまとめ、今秋に出版した。(後略)

日本農業新聞 11/7(月) 7:00配信より引用

ちなみに上の写真は、タイのカオヤイ近くの町でレモングラスを収穫している私。
このタイの友人は都会のバンコクを離れ、田舎暮らしを始め、農薬を使わない野菜を作り、たまに市場で売ることもあるそう。

野菜を作って収穫する屋上緑化の進化系。
田舎の畑でなはい、ビルの林立する中での農作業はどんな気分に包まれるのでしょうか。

上記の引用記事にある「銀座のミツバチプロジェクト」ですが、これは緑豊で多様性に富んだ皇居からほど近い立地にあることから、蜂蜜が採取できるそう。

なんでも東京の蜂の約6割は皇居に生息しているのだとか。
蜜蜂の行動範囲はお家(皇居)から半径約3kmなので、この範囲にあるビルは蜂蜜採取が可能かもしれませんよ。

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