人材投入だけでいいの?介護業界に海外の人材を積極活用

ニュースと考察

人材不足が悩ましい介護の現場。
先日、外国人を積極的に活用する動きが見られました。

介護現場への外国人の受け入れ拡大に向けた技能実習適正実施・実習生保護法案と出入国管理・難民認定法改正案が21日の衆院法務委員会で、与党と民進党などの賛成多数で可決された。

(中略)政府は技能実習法案の施行と同時に、法務、厚生労働両省の共同省令を定めて、現在74ある技能実習制度の対象職種に「介護」を加える方針だ。技能実習は資格などを持たなくても来日が可能で、農業や製造業、建設業などの分野が対象となっている。対人サービスの分野が追加されるのは初めてで、来年にも介護現場での受け入れが可能となる。

読売新聞 10月21日(金)21時53分配信より引用

少子高齢化社会になった今、外国人を積極的に受け入れないと介護の現場は人材が不足し、まわっていかない…ことを懸念しての今回の法案。

はたして人材を投入することだけが、打開策なのでしょうか、と個人的には思うところがあります。
もちろん、外国人の方の受け入れには賛成です。

介護の仕事が敬遠される要因(肉体的にキツイ、賃金が安いなど)も徐々に解消していけば良いなーと思います。

たとえば、働き方でいえば、ヤフーが導入しようとしている「週休3日制」や夜勤専門介護士の雇用、ユニット担当制から専門性を生かせる分業制にする、好きな現場で働けるフリーランス制が導入されると、働きたい人(や働ける人)は沢山いるかもしれません。

肉体的にキツイのは抱えたり、持ち上げたりするなど移乗の時。これは介護ロボットやトランスファーボードの使用を徹底することで人力の負担軽減につながるのでは。

また、介護をする家族のためのものと考えられがちなレスパイトケアですが、介護職員にも必要なのでは?とも思います。

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