介護業界以外の人にも知ってほしい「ユマニチュード」

本の紹介

看護や介護士の方はよくご存知の認知証ケアのメソッド「ユマニチュード」。

いくつか本は刊行されていますが、こちらが最新作。
「ユマニチュード」という革命: なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか

本の表紙を飾っているのは、彫刻家・船越桂さんの作品。素敵ですね!

フランス人のイヴ・ジネストさんが創始者であるこのケア技法(メソッド)について、誰もが実践できるよう、ジネストさんの体験や患者さんのエピソードなども紹介されています。

認知証ケアのメソッドとして医療や介護の現場で取り入れられているユマニチュードですが、これは一般の人も知っておくとよいかも。

ユマニチュードの基本には4つあり

1. できるだけ遠くから患者さんの視界に入り、患者さんの目を見る
2.ポジティブな言葉を語りかける
3.手のひら全体を使って優しく飛行機が着陸するように触ってあげる
4.患者さんには出来る限り立ってもらう

です。

体力的に弱っていて歩行が困難な人でも、生理学的な考えとして、カルシウムが骨に吸収するためには立って歩く必要がある。
というのは、骨からカルシウムを補給することになるので、骨がどんどん弱くなっていくわけです。

なんと、80歳の場合、3週間、足を動かさなければ40%の力を失ってしまうそうです。

また、ジネストさんは認知証患者に対しては周囲からのアイコンタクトが少ないことがわかったそうです。
ケアをする人は点滴や体温計など、業務関する部分は見るけど、瞳を合わせることはしない、これは相手が存在しないことを意味することに…。

技法についてはまだまだ書ききれません。

さて、このユマニチュードを知り、ある特養でデイサービスを利用されている車椅子の女性(認知証)に、メソッドのひとつ「患者さんの視界に入り、目の位置を合わせるよう、かがんだ姿勢」になり「こんにちは!」 と笑顔で言ってみました、ちなみに初めて会う方です。

するとその方は途端に「こんにちは!」と返してもらえ、次に会った時にはハイタッチ!

これがユマニチュードだけの効果かどうかはわかりませんが、相手の笑顔を見れたし、この私までシアワセな気分になったのです。

このメソッドは誰でも出来るので、介護に直接関わっていない人にも認知証高の方とふれあう時には使ってほしいなーと思います。

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