介護と保育の受け皿を拡大! 1億総活躍社会の緊急対策決定

ニュースと考察

以前、この記事に書きましたが、政府は高齢者介護・保育・障害者向け施設の一体化の推進、そして介護福祉士・保育士などの資格を一本化することを検討しています。

先日は、2020年代初頭までに特別養護老人ホームなどの介護サービスと待機機児童解消に対応するための保育の受け皿として、それぞれ50万人分、計100万人分の拡充を発表しました。

 政府は26日、「1億総活躍社会」に関して閣僚や有識者による「国
民会議」(議長・安倍晋三首相)を官邸で開き、緊急対策を決定した。
家族の介護を理由とする離職をなくすため、2020年代初頭までに特
別養護老人ホームなどの介護サービスを50万人分増やすと明記。待機
児童解消に向けた保育の受け皿50万人分と合わせ、計100万人分の
整備を掲げた。

 20年ごろに「名目国内総生産(GDP)600兆円」を目指し、
最低賃金引き上げや低年金者への給付金も盛り込んだ。

 首相は会議で「内閣の総力を挙げて直ちに実行に移していく」と強調
した。

(共同通信社2015年11月26日20時27分配信分より抜粋)

もし、介護と保育の受け皿が拡大したら、介護+保育が一体となった「共生型」の福祉施設も各地に誕生することでしょう。

そのような環境にいると、高齢者は保育サービスが必要な子ども世代と自然にふれあうことになり、自発的に小さな子たちにたいして、何かしてあげたいと思うようになるはず。
そんなことが刺激剤となり、生活の改善が期待できるようになるかもしれません。

一方、子どもたちにとって高齢者とのふれあいは、思いやりの心を自然に醸成する機会になるはず。

このように、介護サービスと保育サービスが1カ所にある「共生型」施設では、高齢者にも子どもにもメリットが生まれます。また、家族が自然と集り、地域での見守りやコミュニケーションの場として期待できます。

将来、こういった施設が地域の人々と親しまれ、コミュニケーションにはなくてはならない場になることも考えられますね。すでに高齢化社会ですが、これからますます「コミュニケーション」や「地域」といったワードがキーを握るサービスが登場しそうです。

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