犬が医療の現場に!?がん探知犬の実証実験を山形県金山町で

ニュースと考察

まさか、ガンを嗅ぎ分ける犬がいるとは!

山形県金山町ではヒトの尿を嗅いで、ガンを見つける「がん探知犬」による検査をスタートします。これは全国初の試み。
町の健康診断を受診者の中で同意した人を対象として、日本医科大千葉北総病院(千葉県印西市)が分析を担います。

(前略)町などによると、検体となる尿は町立金山診療所が採取し、冷凍して千葉北総病院に送る。探知犬は試験管に入った検体の尿をかぎ分け、がんに罹患(りかん)していると判断したときは、振り返って担当者に伝える。
 病院側は探知犬による検査に加え、尿に含まれるにおい物質などを特殊な機器で精密に分析し、がんの有無を判定。約3カ月後に陽性か陰性かの結果を知らせる。

 同病院は宮下正夫教授(外科学)を中心に2010年から、がん特有のにおい物質や探知犬の可能性について研究を進めてきた。探知犬は同病院と提携する企業が育成に当たり、現在5匹が探知できる状態だという。

 宮下教授は「これまでの検査で、探知犬は早期のがんもほぼ100パーセントかぎ分けている」と説明。「最初の検査は尿を提出するだけでよく、体への負担がない。陽性の場合も他の検査データから、がんの種類の絞り込みが可能になる」と利点を挙げる。

 町がこうした検査を導入するのは、同町を含む最上地域の胃がんによる死亡率が全国でも高いことが背景にある。特に女性の胃がん死亡率は全国ワーストで、状況を重く見た鈴木洋町長が昨年10月、町に講演に来ていた宮下教授に協力を依頼していた。

 町は本年度当初予算に、同病院への委託料など1100万円を計上。探知犬などの検査を受ける町民も自己負担はない。

 鈴木町長は「がんの早期発見につながる可能性がある。住民が元気で暮らせる対策の一歩にしたい」と話している。

河北新報 4/29(土) 9:48配信より引用

犬と医療が意外なカタチで結びついた、この取り組み。

がん探知犬を使った検索方法は、尿の採取だけで受診者のカラダに負担を掛けずに早期発見できることが期待できます。

探知犬の数が増えると、導入に関心を示す自治体もあるのではないでしょうか。

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