この時代、空き家×介護のコラボってアリかも!?

2016年4月5日ニュースと考察

2013年10月の時点で、全国の空き家は820万戸。
これは、5年前に比べて63万戸増え、過去最高の数です(総務省調べ)
この時点では7~8軒のうち1軒が空き家ということに。

空き家が増えた背景にあるのは、地方の人口が少なくなっていることをはじめ、子どもが進学・就職などで都会で暮らすようになり、実家を引き継がないケースが増えていること。
また、家を解体するにもお金がかかることもあるし、空き家(実家)を残しておいた方が固定資産税の面から有利と考える人もいるでしょう。

さて、増えている空き家を介護の場として活用する動きが見られます。

 政府は17日、将来の介護施設不足が懸念される首都圏を中心に、空き家を活用した在宅介護・医療のインフラを整備する方針を固めた。空き家を在宅介護対応住宅へ転用し、要介護者を24時間見守れるようICT(情報通信技術)を使った高度医療システムの導入も進める。安倍晋三政権が「1億総活躍社会」の実現で掲げた「介護離職ゼロ」につなげる狙いもある。

 (中略)

  今回の事業により、「空き家の有効活用を促し、空き家の解消にもつながる」(政府関係者)とのメリットも期待する。

 日本創成会議の試算によると、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県で、37年には13万人程度の介護施設が不足する。政府試算では、42年には約160万人の死亡者のうち47万人ほどが死に場所の定まらない「みとり難民」になると予測されている。

  一方、総務省によると、25年の全国の空き家率は13・5%で、東京都は11・1%に達している。

産経新聞 1月18日(月)7時55分配信分より引用

個人的に空き家を介護対応の住宅として活用するアイデアに期待します。

また、シュフティを提供する株式会社うるるは1月18日より、空き家情報データベースサービス「空き家活用ポータル」の提供を開始しました。

現在の登録件数は、東京都内23区を中心とした約1500件で、東京都内を中心に約8万軒の空き家データを公開する予定。
不動産やリフォーム企業など初年度で約150社の利用を見込んでいるそうです(日本経済新聞より)。

などなど、空き家の活用を本格的にテコ入れする潮流になりそう。介護施設として使用するケースもあるのではないでしょうか。そして介護の現場のみならず、高齢者の集いの場などにも。

すでにサービスを提供している空き家のポータルサイトや空き家バンクなども活性しそうな動きです。
空き家☓介護のコラボに要注目ですね。