見えない相手にYesと言わせる電話営業のノウハウ2

ライフスタイル

前回からの続きです。

6. メトロノームを使った早口克服法

私の場合、早口を克服するトレーニングに、メトロノームを用いました。
手順は次の通りです。

1.振り子式のメトロノームを用意します。
2.メトロノームのカチッカチッとゆっくりめに設定します。
3.そのテンポにあわせて、ゆっくりと喋ります。
※最初は自分の声に集中することを心がけて。慣れてきたらメトロノームのテンポに合わせて喋ります。

このトレーニングを続けると、より良いテンポ感を身につけられるはず。
早口で喋る傾向のある人には、このメトロノームを使用する方法をおすすめします。

7. カ行、サ行の発声に気をつけて!

滑舌が悪いといわれる人は、たいてカ行、サ行の発音がいまひとつのはずです。

カ行やサ行がうまく発音できないと、耳障りの印象を与えます。
カ行やサ行は、発声する際に瞬間的に強い息を吐くことが必要ですが、滑舌が悪い人はたいてい、この吐く息が弱いものです。
すると、声が頼りない印象になってしまいます。

息を瞬間的に強く吐けるかどうかは、顔の表情筋が関わってきます。

滑舌が悪い人は、顔全体や舌の筋肉が硬いことが原因といわれます。
表情筋を鍛える簡単な方法は、割り箸を口にはさんで、会話すること。
こうすることで、顔全体の筋肉のトレーニングになります。

また、放送部員やアナウンサー、俳優の滑舌トレーニングとして有名な言葉が「外郎売(ういろううり)」。

う・い・ろ・う・う・り

※ゆっくりと顔の筋肉を意識して何度も言ってみてください。

表情筋を鍛えると、嬉しいオマケがついてきます。
それは、口角が上がり、顔の印象が明るくなること。

表情筋がカタいと無愛想に見え、印象がいまひとつだったりしますので、とくに女性は意識してトレーニングしましょう。

8. スーツを着て仕事をする

どうせ、電話の向こうの相手には自分の姿が見えない。
だから、どんなファッションをしていようが関係ない。
そう思っていませんか?

たしかに、電話営業やテレフォンアポインターのオフィスでは「服装自由」である場合が多いようです。
しかし、私はあえてスーツ着用をおすすめします。
なぜなら、お客様から大切な契約をいただくという心構えが大切だからです。

スーツを着ていると、心身が引き締まりませんか。

自分と関わりあう相手は「合わせ鏡」です。
見えない相手だから、こっちはどんな服装をしていてもいいや!という気持ちが、自分にはねかえってくることを覚えておきましょう。

9. KY達人になれ!

KYとは「空気を読めない」こと。
あの人、ちょっとKYだよね~、などと、悪口ぽく言われる言葉ですが、実はテレアポや電話営業のオフィスでは、このKYこそ大事だと考えます。

デスクの周囲では、なかなか契約がとれなかったり、なかにはお客様とのやりとりからイヤな思いをする同僚がいます。
彼らの多くは、たいていネガティヴな雰囲気を醸し出しているはずです。
お昼休みになっても、えんえんと愚痴に付き合わされる羽目になるでしょう。

しかし、彼らの発する負の空気感に、あえて自分を同化させる必要はありません。

だからこそ、オフィスではKYに徹しましょう。

「KYの達人」とは、淡々と仕事をする人のことです。
KYの達人は、周囲の負のエネルギーに同化してしまうと、仕事のパフォーマンスが落ちることをよく知っている人たちでもあります。

10. 見込み客には手紙を書く

電話を使った顔の見えない営業なのだから、対面営業のように手紙を書いたり、メールを送る必要はないだろう……。
そう思っていませんか?

私が契約数をあげた要因のひとつには、見込み客に自筆の手紙を書いたことがあげられます。

電話では契約にいたらなかったものの、好印象だった方にはよくお手紙を書いたものです。
会社の便箋と封筒ではなく、あえて筆と墨を使って和紙に書きました。
こうすることで、差出人のインパクトは強まるし、受け取った相手も、契約について検討していただけるのではないかと思います。

ただ、誰にでも手紙を送っていいわけではありません。
こちらの商品にまったく興味のない方に送ると「ゴリ押し」となり、相手に引かれてしまうばかりか、会社のイメージも落としてしまう結果となります。

私が手紙を送るの手は、契約するのに何か決め手がほしいと感じた方、私との会話を面白がってくれた方などが対象です。

メールという便利なツールが登場しましたが、やはり自筆の手紙がポストに届くと嬉しいものです。

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