困っている人にかける万能の言葉「お手伝いしましょうか?
80 代のご婦人2人とお茶していた時のこと。
1人の婦人(シャネル好きなので、シャネル婦人とよばれている)が、「この前、またお買い物に行って、たくさん買っちゃったのよね。でね、帰りに荷物が重たいから、歩道で休んでいたのよ。そしたら、知らない女性が声をかけてきたの。なんて言ったと思う?」
シャネル婦人の親友であるフラワー婦人(花柄を好むため。今、命名)が「あんた、また沢山、買い物したんでしょ。その人、年寄りが疲れてへたりこんでるって、心配になったんだね。『大丈夫ですか? 』って言われたの?」
シャネル婦人「ううん。お手伝いしましょうか? って言われたのよ」
フラワー婦人「へーえ。気が利くね。『お持ちしましょうか?』は丁寧だけど、ちょっと腹立つし、失礼だ!と思うよ」
シャネル婦人「そうなの! いくら年寄りで体力がないからって、『持ってあげようか?』ってなことを言われたら、こっちのプライドも傷つくわよ。『お手伝いしましょうか』だったらさー、こっちも素直に『はいはい、すみませんがお願いします』って、応じたくなるわよね。1つ袋を持ってもらったよ」
フラワー 婦人「その声をかけてくれた女の人って、若い人?」
シャネル婦人「いや、もっといってる。50ぐらいかな」
こうして、2人は「お手伝いしましょうか?」という言葉を絶賛。続けて「精米より雑穀米や玄米の方が栄養はあるかもしれないけど、やっぱり白米が美味しい」「沖縄の人は豚肉をよく食べるんだってねー」などと、お喋りに花を咲かせていたのでした。
そーか。
いくら丁寧語でも「お持ちしましょうか?」という言葉は、人によっては不快な言葉として受け止められることもあるのか!
言った方は人に不快感を与えるなんて毛頭思っていないけれど。意外と、丁寧語には人を不快にさせる要素がひそんでいるかしれない。
「お手伝いしましょうか?」というコトバ、応用範囲が広そうだし、コミュニケーションに怪我がなさそ。そして、万国共通かも。
迷子になっている人に出くわしたら「どうされました?」より「お手伝いしましょうか?」
ベビーカーを持って階段を上り下りしている人を見つけたら「お手伝いしましょう!」
英語の「May I help you?」同様、「お手伝いしましょうか」は、なかなかスマートですね~。
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