広島県宮島の未完成だけど密かな名所・千畳閣

2016年7月12日旅行

先日「奇跡の人の日」について書きました。こちら
奇跡の人、ヘレンケラーは3度来日されていて、広島県のユネスコ文化世界遺産の1つつ、宮島(厳島)にも訪れています。

ところで、トリップアドバイザーが実施した「「外国人に人気の観光スポットランキング 2015版」でも、厳島神社は昨年に続き、 3位にランクインしていますね。

宮島といえば、平清盛が海上に造営した厳島神社と鳥居が有名ですが、他にも名所はたくさん。
最近は厳島神社を抱くようにそびえる霊山(標高約535メートル)の「弥山(みせん)」が人気を集めているようです。

厳島神社の近くに建造されながら、それほど訪れる人は少ないのが「千畳閣(せんじょうかく)」。
本当は「豊国神社」という名前ですが、畳の数が1000畳近くあることから(857畳)、千畳閣の通称で呼ばれるようになりました。ちなみに宮島で一番大きな建造物です。

ここは豊臣秀吉が経典を納める場所として建立を命じたのですが、建立途中で秀吉が他界したため、建造物としては未完成。

靴を脱いで中に入ると、そこには大きな柱と板の間の大広間が広がり、ダイナミックに渡された梁にはさまざまな奉納物?が掛けられ、いにしえの空間に時間軸を超えて踏み入れてしまったような気分。

ここはイベントの会場として使われることもあります。昔、舞踏パフォーマンスの公演を鑑賞したことがありますが、夜だったこともあり、それはもう特別な演出は必要がないほど、幻想的なムードに包まれていました。今でも忘れられません…。

内部の写真がないのでキョーシュクですが、建物のぐるりは広い廊下が巡り、眼下には厳島神社も見えます。

厳島神社と鳥居付近には観光客の姿が絶えないけれど、千畳閣の建つ丘にはそれほど多くの観光客はやってこない。
それがいつも不思議。

関連エントリー
広島・宮島観光で訪れたい厳島最古の神社
広島・原爆ドーム脇。美しき女神像の学徒動員慰霊塔
イサムノグチが欄干をデザイン。ヒロシマの平和大橋
福岡名物の海藻を固めた「おきゅうと」は長寿食!?
仮面ライダーから脱出するぞ!心屋仁之助さん講演会@広島2015


旅行

Posted by kaigonok