脳がキャッチする紅葉のイメージ。その効果とは

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秋は木々の落ち葉を見ているだけで癒される気分になります。
先日紹介した映画『オータム・イン・ニューヨーク』の舞台となったのは広大な敷地のセントラルパークで、秋らしく色づいた葉をつけた木々が印象深い作品でした。

春から夏にかけての木は緑ですね。
そこから紅葉シーズンになると、落ち葉も見られるようになると、葉っぱの黄色や赤色などがふんだんに。

実はこの葉っぱの赤や黄色には心が癒される効果があります。

黄色や赤色は、果物が熟したときの色彩。
一番、味がのり、美味とされる時の色ですね。

そのため紅葉や落ち葉を見た時に、脳は熟した果実のイメージをキャッチし、心が満たされやすくなるんです。

写真はあるレストランでデザートに登場したケーキ。
(たしか、チーズケーキだったはず~)
テーブルに運ばれてきたプレートには、紅葉した葉っぱの絵が!
ステキな心遣いに感激しました。

■紅葉狩りで癒される

紅葉が美しくおこなわれるためには気候と光の条件が必要です。

葉っぱがあのような赤や黄色に色づくには、秋の冷え込みが関係します。
太陽の光が差し込む時間帯にたっぷりと光を浴びた木は、蓄えられた糖分が、夜の冷え込みで一気に赤色に変わります。
逆に、夏など冷え込みのない夜は葉っぱの呼吸に糖分が使われるので、変色が難しいのです。

日中の寒暖の差が激しかったり、冷えこみの厳しい土地では、美しく紅葉するための条件がそろっているといえます。

ちなみに落ち葉が見られるのは「落葉広葉樹」といいます。

●紅葉(こうよう) カエデやもみじなど
●黄葉(おうよう) イチョウ、イタヤカエデなど
●褐葉(かつよう) ブナ、ミズナラなど

紅葉で知られる場所は空気も澄みきっていて、小鳥がさえずり、穏やかな気分になれます。
冬になる前に心身の「放電」をかねて、紅葉スポットに遊びに行ってみましょう。