明治神宮のご神木「夫婦楠」といい夫婦(11月22日)の日

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毎年11月22日は「いい夫婦」の語呂合わせで、夫婦の記念日となっています。
夫婦が日頃の感謝の気持ちを込めて、バラの花を贈りあうことも、だんだん浸透してきているようです。

さて、「いい夫婦の日」と聞いて思い出すのは明治神宮の夫婦楠。
本殿の前に立っている、しめ縄で結ばれた2本の楠があるのをご存じでしょうか。

しめ縄をされている木はご神木(しんぼく)とされていますが、この夫婦楠もそう。
※ご神木とは依り代や結界の意味があり、神が宿っている木。ご神体といってもよい。
一般的には神社の境内にある神聖視される木、その周囲にある森なども含まれる。

ちなみに、楠はクスノキ科ニッケイ属の常緑高木。
こんもりといた樹形が特徴で、語源は「薬」(くす)といわれます。

自然繁殖の森林では見かけることはあまりなく、多くの神社や鎮守の森で神の依り代となっていることが多いようです。

楠木といえば樟脳(しょうのう)の香りでも知られています。
樟脳といえば「タンスにゴン」でおなじみの防虫剤、そして鎮静剤や医薬品等に使用されています。

樟脳=カンフルで、楠の英名も「カンフルツリー」といいます。
カンフルは強心作用があるため、呼吸器系や血管心臓系の薬に用いられます。

さて、社殿の境内に足を踏み入れると、向かって左側に1本の木のように見える楠がそびえています。
これが夫婦楠で、「縁結び」「夫婦円満」「家内安全」の象徴といわれています。

この木は縁結びに、そして夫婦のつながりを深めたい人たちにとってのパワースポットとされ、拝殿での参拝後、夫婦楠の前から拝殿に向かって参拝をすると、効果が期待できるという話も。

機会がありましたら、ぜひ参拝されてはいかがでしょうか。

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