記憶を改善させるのは女性ホルモンフレンドリーなアレ
昨日の記事で少しトルコについてふれたので、今日はトルコと健康に関する話題を。
時期にもよりますが、トルコを旅すると街のいたるところでザクロを売るお店を見かけます。
イスタンブールの路上ではルビーのように真っ赤なザクロがお店の軒先に山積みされ、
その光景は圧巻!
果実の計り売りもしていますが、搾りたてのジューススタンドも目立っています。
その搾りたてのジュースはザクロの実を割って、種まで絞る豪快なもの!
ザクロはぺルシアが原産で、中東ではポピュラーなんですよね。
2世紀に中国に伝わったといわれています。
で、試してみました。
正直、独特のエグみがあり、それほど美味しいものではないのですが、日本では飲めない貴重なもの。
そこで、イスタンブールに滞在していた時は、毎日のように搾りたてのザクロジュースを飲むことを日課にしていました。
ちょうど、ウェレダからザクロの成分を配合したローションを販売しはじめた頃だったかな。ザクロが美肌に働きかけるニューカマーの美容成分として脚光を浴びはじめ、今はザクロに注目~!と、女性誌でもよく特集されていたような。そんなわけで、イスタンブールでせっせとザクロを補給したわけです。
最近になって、このザクロが再び注目を集めています。実はザクロって記憶改善に働きかけるそうです。
理研脳科学総合研究センターの研究から、ザクロに含まれる女性ホルモン(エストロゲン)が脳血管を拡張し脳循環を回復することで、記憶を改善する機能を発揮するということがわかったのです。
出典
『独立行政法人 理化学研究所 女性ホルモン「エストロゲン」の記憶改善効果の一端を解明』(2009年4月10日)
http://www.riken.jp/pr/press/2009/20090410/digest/
■女性ホルモンフレンドリーな食べものって?
人や物の名前など知っているはずの単語が出てこなかったり、自分が何をするのか忘れてしまうことってありませんか。
これって、年齢と共に増えていく現象(; ̄ェ ̄)
その理由に考えられているのは、脳の学習・記憶能力と関係する「シナプス伝達能力」が老化していくこと。
そういった面に関わってくるのが女性ホルモンの1つ、エストロゲン。
つまり、エストロゲンの分泌が少なくなることで、脳の働きが低下することに。
エストロゲンは、若いときには多く分泌され、ホルモンバランスに支障はありませんが加齢とともに減少していくもの。
女性は閉経すると、体のあちこちに不調を感じる人がいます。
それは女性ホルモン減少の仕業。
物忘れもそう。
ちなみに、男性はのホルモン分泌の減少はゆるやかなので、女性ほど急激に脳の働きが低下することはないそう。
体内で分泌が減少されるなら、体外から!
そこで、女性ホルモンフレンドリーなを食べ物の登場です。
エストロゲンを分泌させる成分として有名なのは、大豆イソフラボン。
代表的なものは、お豆腐ですね。
豆腐よりも液体の豆乳の方が大豆イソフラボンの含有量が多いので、効率よく摂取するなら、こっちがオススメ。
また、「ボロン」というミネラルもエストロゲンを分泌を活性化し、血中濃度を上げる効果が。
これはアメリカ農務省もその働きを認めている成分。
ボロンをとることで、血中エストロゲン濃度が約2倍になるという研究結果もあります。
このボロンが含まれているのは、海藻類(ヒジキ、寒天など)、キャベツ、ヘーゼルナッツ、きな粉、ピュアココアなど。
ボロンは熱に弱いので、生で食べるのがベター。
さて、トルコのザクロですが、エストロゲン(エストロン、エストロジオール)は種に含まれています。
なので、ジュースを飲む時はぜひ種入りのものを。
トルコを旅されたら、ぜひエストロゲン摂取もかねて、飲んでみてくださいね。