インバウンド対策。資格ナシでも有料通訳案内可能に!?

ニュースと考察

日本を旅する外国人が本当に増えたこと!
これは多くの日本人が肌身で感じていることと思います。

東京の観光スポット、とくに浅草なんかは外国人ツーリストの方が圧倒的に多いぐらいだし。
昨年初めて、東京観光をするというお客様のご希望で、浅草のホテルの予約手配を旅の3ヶ月前に行ったところ、まず取れない。

ビジネスホテルもゲストハウスまであたってみましたが、どこもソールドアウト。
どーにか手を尽くした結果、かろうじて、1部屋1泊のみ確保できました。当日、ホテルのロビーではついに日本人を見かけなかった・・・。

日本の学校の春休み期間の繁忙期であったとはいえ、これほど予約するのが困難になっているとは。。。

先日は、近所にある歯医者さんのお庭にある桜(地元では名所なのです)をバックに自撮棒で撮影している、外国人旅行者を発見。

タイ人2人組の男の子たちでしたが、どうやってこの場所を知ったのか。
尋ねると「友達に聞いた」というお返事。

また別の日は頭にスカーフをまいたイスラム圏の女性たちが、この桜の下に。
とくに観光スポットもない、この街の桜を訪ねて来られる時代になったのねと、今にも流れ出してきそうな濃い桜色の花の美に浸ったのでした。

さて、こんなふうに地元にもインバウンドの波が押し寄せ、観光業も外国人の対応に力を入れています。
無資格でも、有料の通訳案内が可能になりそうです。

(前略)通訳案内士は、外国語を使って外国人観光客を旅行案内するための資格で、1949年に創設された。通訳案内士法は、無資格者による有料案内を禁じている。政府は2020年までに訪日外国人を年間4000万人に引き上げる目標を掲げている。通訳案内士は全国で約1万9000人にとどまっており、同会議は外国人観光客増加に対応するため、規制緩和を求めてきた。

 観光庁は、無資格者の案内を解禁した場合でも国家資格は存続させ、より高品質のサービスを求める利用者が通訳案内士を選べるようにする考えだ。無資格のガイドにより、日本のイメージが悪化する事態を防ぐ対策も課題となる。

YOMIURU ONLINE 2016年04月09日 13時52分より

ついに、観光庁が法の改正を検討はじめました。東京五輪も視野に入れての対応でしょうが、日本のことを外国の方に知ってもらえる機会が増えるのはありがたいこと。

私たちも普段、簡単でもインタープリターの役目は果たしたいものです。道に迷っていたり、食事の注文に困っている外国人を見かけたら、声をかけて。海外を旅すると「May I help you?」とよく声をかけられますが、果たして日本ではどのくらいの人が、旅先で困っている外国人を気遣っているのか。

インバウンドの波は「知らない人、ましてや外国人に声をかけるなんて恥ずかしい」という自意識を払拭させ、「おもてなし」のスキルを磨くチャンスかもしれませんよ。

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