高齢者に牛肉を食べてほしいワケ

2020年2月11日食べもの

むしょうに牛肉のステーキが食したくなった。

そこで今、話題のステーキ専門店「いきなりステーキ」へ。

スタンディングスタイルで、荷物はテーブルの下、目の前にはフォークとナイフ、調味する各種スパイスが秩序よく並ぶ。
コアなランチタイムをばすして行ったのに、お店は満員。
ついさっきまで並んでいたお店の外を見ると、10人近くがズラリ。

かつかつランチ難民にはならずにすんだわけだ。

このお店で出される分厚いステーキは300g~。
もちろんこれより多い量もオーダーできるけれど、300gを頼む人がほとんど。

鉄板で運ばれてきたそれは、ジュワジュワと威勢のよい音をたてて。

食べるぞ!という気分を胃袋の中枢から盛り上げる。

なぜに、鉄板と牛肉がからむと、どうして食欲が闘魂と化すのだろうか。
ステーキ用のソースをかけると、運ばれてきたときの「ジュワジュワ」がジュワーと猛々しい音になり、顔に湯気を浴びるや体温1度上昇!?

こうして、にんにく、マスタード、わさびをのせつつ、牛肉300gを胃袋へせっせと運んだわけです。

さて、牛肉を食すと「ハッピーな気分になる」と言われてます。
これって、科学的根拠があるのです。

牛肉には必須脂肪酸の1つであるアラキドン酸が含まれ、このアラキドン酸の一部は脳内でアナンダミドという物質に変わります。
実はこのアナンダミドこそ、多幸感や快感に影響する物質。

だからこそ、牛肉を食べたときに「幸せ~」って感じるんですね。
とくにステーキ。
良いことがあった日は「ステーキでも」という気分になるのは、無意識に多幸感にひたりたいのかもしれません。
チキンやポークのステーキにはない「ハッピーな感じ」を牛肉には感じます。

また、牛肉はタンパク質が多く含まれていますよね。
肉に含まれるたんぱく質をもとに作られるアルブミンは、筋肉や血管、免疫などの機能に欠かせないもの。

アルブミンが減ると、筋肉が落ちるし、血管がもろくなります。
年齢を重ねると、アルブミンの力が徐々に弱まっていくんですね。
たんぱく質を多くとらないと、アルブミンの減少が加速していく、これが老化という現象です。

だからこそ、高齢者は意識して、肉などを食べてほしいんです。
理由を超簡単にまとめると
1.ハッピーな気分になるため。
2.老化防止のため
です。

ところで、私が行ったランチタイムはたまたま、若者とシニアの方が半々の割合でした。
玄米、野菜、オーガニック、マクロビ、ホールフード、ローフードなどが身体によいとされている最近の風潮だけど、みんなステーキ好きなんだな~。

お客さんは立ったままでステーキが運ばれてくるのを待っている。
お肉が焼ける豪快な音がこだまし、お皿とフォークのざわめきなど、エキサイティングな雰囲気もこのお店の特徴。

そんな中、高齢者の方がスタンディングでステーキを食す姿は、元気をもらいますね。

ちなみに、私のおとなりの30~40代(範囲が広いですが)と思しき女性などは、ほぼ同時期にステーキが運ばれてきたものの、私が半分も食べないうちに完食。こういうのを見るのも気持ちいいですね。

最近、ステーキ専門店の出店が目立ちます。
あくまで私の感覚値ですが、ステーキブームのような。
というのも今年に入って私の近所にはステーキ専門店が3軒も開店。
うち1軒はエイジングビーフを提供しています。

どこも、総じて「量」が多いのが特徴ですね。
これって、日本人にもっと幸せを届けたい!というメッセージなのかも!?