高齢者が主人公。80歳のおばあちゃんが一旗上げる!
高齢者が主人公の映画を紹介します。
スイスの牧歌的で保守的な村から、ある商品が大、大ヒット!
その立役者は80歳のおばあゃんでした。
映画「マルタのやさしい刺繍 」(2006年、ベティナ・オベルリ監督)。
舞台はスイス・エメンタール地方の牧歌的な村。
主人公は、かつて仕立屋の仕事をしていた80歳の未亡人であるマルタおばあちゃん。
村の男声合唱団の新しい団旗を作ることになったマルタは生地を購入するため、村から遠くはなれた街へと買い出しに生きます。
買い物をしながら彼女が思い出したこと…。
それは「ランジェリーショップを開くこと」。
街でたくさんの布地にふれるうち、マルタおばあちゃんは、結婚前の夢を思い出したのです。
そうしてすぐにマルタは夢の実現に動きます。
しかし、閉鎖的な村でランジェリーショップの開店は簡単にいくわけではなく。
保守的を絵に描いたようなな村人や自分の息子から「そんな不埒なものを・・・」と、冷たい視線を浴びるはめに(TдT)
とくに息子は村でたった1人の牧師なんですが、自分の家族生活が破綻し、不倫をしていることもあり、後ろめたい思いもあるのでしょう、母親のマルタに世間に波風立てずに生きてほしいと思っています。
しかし、マルタおばあちゃんと仲間たちは、身近な人たちの妨害に挫折することなく、奮闘します。
そして、インターネット同好会へ入ったことが、成功を手にするきっかけに!
実はマルタおばあちゃんのランジェリーショップとは、オンラインショップ。
そうなんです。
インターネットを使えるようになったおかげでPC上でショップをスタートさせるのです。
そしてオンラインショップが開店すると、ランジェリーの注文が大殺到!
もうもう大成功です。
見ていて痛快でした。
先日の記事で書きましたが、女性と高齢者が在宅で仕事ができるということは、こんな可能性も考えられるということですね。
この映画は高齢者の働き方の参考にもなると思います。
お店は土地の上だけでなく、パソコンの中に持てる時代になったんですもの、フルに活用していきたいですよね。
「もう年齢が年齢だから」とか、自分の年齢のせいにしてモノゴトをやらなかったり、先延ばしする人がいますが、この作品を鑑賞すると、言語道断。そんなことは言ってられなくなります。
ロケで使われたスイスの山間の村も心にしみわたるほどに美しいのですが、マルタの制作する的なランジェリーも息を飲むほど美しく、女性の心を惹きつけます。
そして「手仕事」の技術やあたたかみも感じとれるのです。
この作品の舞台は、スイスのエメンタール地方。
あのチーズフォンデュに使われる「エメンタールチーズ」の産地ですね。
チーズフォンデュはこのエメンタールチーズ以外に考えられない・・・。
マルタおばあちゃんの下着も同様に年輪を重ねた感性が生み出した唯一無二の存在。
そんなことを思いながら牧歌的な風景とうつくしい下着に魅了されたのでした。
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