春の風邪。飲んでほしいのはあのアツアツの・・・

2016年5月6日食べもの

大型連休も後半に入りました。

初夏のような陽気が続いているところもあるでしょう。
先月中旬から下旬にかけて肌寒い日もあったので、急激な気候の変わり目につき、風邪などお召しになっていないでしょうか。

風邪をひいたら卵酒、ネギを首にまく、梅干しとだいこんおろしにお湯を注ぐなど、日本にはさまざまな民間処方箋があります。
勤めていた頃、会社に研修に来ていたイタリア女性は「風邪を引いたらすぐにオレンジジュース!」と言ってました(^o^)

では、アメリカは?

一般には「チキンスープ」がおばあちゃんの処方箋といわれています。
『こころのチキンスープ』というロングセラーになっている本が出版されているぐらいだもの。たいていのアメリカ人は風邪の時にチキンスープを飲んだことがあるんじゃないかなーと、察します。

アツアツのチキンスープは、じんわり滋養に効きそうな印象を受けますが、実際、アツアツを口にすることで鼻や気管支の働きを助けるし、ウイルスの侵入を防ぐ働きもあるようです。

アメリカのある研究で、血液サンプルを調べた結果によると、風邪の症状を緩和する「抗炎症作用」がチキンスープにはあるとか。
たしかな有効成分は特定されていませんが、チキンのエキスと一緒に煮込んだ野菜の相乗効果によってそれがもたらされるとか。

チキンの成分でよくいわれるのが、むね肉に多く含まれるナイアシン。
皮膚の免疫を高め、口内炎を予防するほか、疲労回復効果もあるし、体調にはたらきかける成分です。
スープをはじめ、チキンを用いた料理はナイアシンはじめ、からだによい成分がいろいろ摂取できるようです。

ちなみに、ブラジルのサンパウロに長く暮らす知人のお宅では、風邪を引いたら、チキンスープにクレソンをたっぷり入れて飲むのが習慣だそうです。
ここでもチキンがベースになっていますわね。クレソンとチキンって「混ぜて、バッチリ!」とうなるほど絶妙な風味が生まれそうな予感~。

上の写真は昨年ソウル・仁寺洞でいただいた参鶏湯(サムゲタン)。
煮こまれてホロホロとくずれる鶏肉に、もち米やら高麗人参やらナツメやらさまざまな具が滋味深い味を作り上げ、一口食べ進んでいくたび、歩き疲れたカラダを芯からほぐしてくれるようなパワーを感じました。
参鶏湯はすでに日本ではポピュラーな存在ですが、この料理もまた、風邪をひいたら食べたいと感じた1品でした。

予防して、ひかずにいてほしいですが、もし風邪をひいてしまったら、熱々のチキンスープが役立つことを思い出してくださいね(^o^)

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