油淋鶏に、唐揚げに、そしてチキン南蛮最強説
写真は先日、東京丸の内にて食した油淋鶏(ユーリンチー)。
鶏のから揚げに、刻んだネギをかけ、甘味のつよい酢醤油のソースをからませた中国料理です。
このお店のは定番の酢醤油ではなく、ネギやショウガをたっぷり使った塩味ベースのタレが特徴。
お肉に薬味が小高い山を作るようにかかっている見た目も「おぬし、やるな!」という感じ。
ビジュアルからして、食いしん坊中枢を刺激してフル稼働させ、食欲を盛り上げてくれるのです。
また、体をあたためるはたらきのあるネギやショウガがたっぷりという点も女子のハートを狙い撃ち!
ここの油淋鶏は骨なし、衣つきですが、お店によっては骨つき、衣つき、あるいは衣なしのお店も。
かつて一度だけ、骨つき、衣ありの油淋鶏を食べたことがあります。
骨つきは肉汁たっぷり、ジューシー。「鶏肉本来の旨味ってこれだわ~!」と、骨の髄まで!?その美味しさにむしゃぶりつきながら、瞑目して食しまして。
中国の方が経営されているそのお店は厨房だけでなく、ホールで飛び交う言葉も中国語ばかり。
決して高級中国料理店の類ではなく、下町にあるくだけた感じのお店でした。
■唐揚げで体温を上げる工夫
油淋鶏の思い出いえば、その下町のお店に記憶が直結するのですが、油淋鶏に限らず、老若男女は鶏肉好き。とくに鳥の唐揚げは人気があり、「唐揚げLOVER」って周囲にたくさんいませんか?(^o^)
さて、今は季節の変わり目。
風邪のウイルスを撃退するために、ビタミンAを含む鳥のから揚げを食事に取り入れましょうという話です。
鶏肉(とくに肝臓)には、豊富なビタミンAが含まれます。
ビタミンAは皮膚をはじめ、口、鼻、のど、肺、胃腸などの粘膜の健康を維持するため、そしてお肌の潤いを保つ働きも。
このビタミンAは油と一緒に摂取した方が、効率よく吸収されます。
また、鶏肉のタンパク質は、体温を上昇させる効果が。
これは免疫細胞を活発化させる働きがあるので、風邪ウイルスの撃退にも。
そして唐揚げの衣に使われている卵もビタミンA食品。
鳥のから揚げをつくる時は、2度揚げするとカラッと揚がりますが、これは唐揚げに熱を溜め込むことに。
つまり、体をあたためる作用。
ウイルスをやっつけ、体をあたためてくれる、鶏の唐揚げ。美味しいうえ、実は体のケアもバッチリなメニューですね。
さらにビタミンAを強化したいという人は、卵とマヨネーズで作るタルタルソースでいただくのもよいでしょう。
おっ、ならば「チキン南蛮」ではないですか!
■「鶏肉にはレモン」コラーゲン摂取のオキテ
鶏肉にはコラーゲンも含まれていますね。
コラーゲンはタンパク質で、骨や関節の強化、お肌のハリ、目の老化防止などが期待される成分。
このコラーゲンは水に溶け出しやすい性質があるので、ビタミンCと一緒に摂ると吸収率がアップ。
唐揚げにビタミンCを豊富に含むレモンをかけて食べる理由はこれでした。
最近、美味しい鳥のから揚げの作り方を知ったのですが、それは下味をつけた後のお肉に、衣をつける直前に大さじ1杯程度の水を加えるというもの(鳥もも肉1枚分が目安)。
こうすることで、下味をつけている時に失った水分を補給することになるので、パサパサが防げるそうです。
■鳥のムネ肉には認知症の予防効果が
鳥のムネ肉にはイミダペプチド(カルノシン)という成分が多く含まれています。
これには疲労回復効果があるそう。
また、この成分には認知症の予防、記憶力低下の予防効果が期待されています。
『アルツハイマー病モデルマウスを用いた研究で、体内に存在する抗酸化ジペプチド(カルノシン)に、認知機能の低下を回避する作用があることを、発見した』という研究発表も。
ウイルス撃退、体のあたため、認知症予防効果。
トータルで考えると、鳥のムネ肉を使ったチキン南蛮が最強なのかしら。