広島・宮島観光で訪れたい厳島最古の神社

2016年6月21日旅行

昨今、広島の観光が注目されています。
有吉弘行、Perfume、奥田民生など、広島県出身のタレントやアーティストを起用した広島県の観光キャンペーンも毎回、話題になっていますよね。

広島市の発表によれば、2014年に広島市を訪れた観光客数は前年比1.2%増の1165万2千人。
なんと、4年連続で過去最高を更新したことになります。
とくに外国人観光客の増加が全体を押し上げ、外国からの旅行客は24%増の65万7千人。

また、原爆ドームのある広島平和記念公園、宮島(厳島)は昨年のトリップアドバイザーが発表した「外国人に人気の日本の観光スポット2014」に、それぞれ、2位、3位にランキングされてもいます。

(上の写真は宮島の大鳥居)

宮島(厳島)は「神に斎く(いつく = 仕える)島」が語源となっていて、神の島といわれる。

この島では、平清盛によって華麗に造営された厳島神社に参拝する人がなんといっても多数派。
目の前の大鳥居、神社の脇にある大願寺、大聖院なども観光客か多いが、ちょっと足を伸ばせば、歴史を感じ、心癒やせるスポットが点在しています。

その1つが大元神社と大元公園。
宮島桟橋より、厳島神社をすぎて、徒歩約20分。
宮島水族館から先の道には坂がありますが、基本的には急な勾配はありません。

この神社の創建は不明だけど、厳島神社(593年創建)より古いのです。
ご祭神は国常立尊、大山祇神、そして厳島神社の初代神主、佐伯鞍職(大和時代の安芸の豪族で、この神社の最初の神主。市杵嶋姫命の神託により厳島神社を創建した人物でもある)。
現在の拝殿は1523年に建てられたもの。

例祭は1月20日で、この日は争い事をしないことを念じて、弓矢で的を射る「百手祭」が行われます。
※百手「ももて」と読みます。

宮島観光協会のサイトによると、

「このお祭りは百手(1手2本)200本の弓矢を射る御弓始の儀式に由来。
現在は、的の裏面に甲・乙・ム(こう・おつ・なし。)の3文字を組み合わせた“鬼”に似せた文字が書いてあり、この字には「年の始めから争いごとはしない」という含みをもっています」

とのこと。

実はこの神社のことは、宮島が属する廿日市に住む「宮島研究家」の方からおしえていただきました。
「宮島では厳島神社以外にどこがおすすめですか?」と問うと、
「宮島で一番「気」の集まる場所は大元神社とその付近(大元公園)。
そこにある大きな樹の下にしばらく佇んでみて。癒されるから」とおしえてもらったのです。

たしかに、厳島神社の喧騒はそこにはなく、いたって静謐。
神社の背後には水晶山につながる森が広がり、すがすがしい空気を感じます。
宮島内には鹿がたくさんいるのですが、ここで出会う鹿たちは、森の中でたわむれるバンビのように愛らしく思えるから不思議。

ちなみに宮島の鹿は食べ物を見つけると、さらっていくので要注意。
あの愛らしい眼からは考えられないくらい凶暴・・・なのです。
私は一度、背後からお弁当をねらい打ちされました(;_;)

拝殿の中には「御島巡」という文字の額があります。
これは毎年5月15日に船で島を一周し、浦々にある9社を参拝する「御島巡式」に由来するもの。
(大元神社は、御島めぐりの最後に訪れる社である)

海上の華麗荘厳な厳島神社と違い、あまり人の気配のない大元神社。
いにしえに思いをはせながら、ここでゆっくり時間を過ごしていかがでしょうか。
公園内にはウッディーなテーブルとチェアが配されていますから。

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Posted by kaigonok