なぜ、高い天井の空間で飲むコーヒーはお高いのか?
開放感のある、高い天井のホテルのカフェやラウンジ。
たいていホテルのロビー階にあり、街中のカフェより、コーヒーのお値段は高めの設定です。
あえて仕事の打ち合わせの時はホテルのカフェを選ぶという人もいます。
その理由に「スタバや普段使いのカフェで相手と会うより、きちんと自分の用件を伝えられ、相手の話を落ち着いて聴けそうだから」という人が多数。
そして「なんとなくフォーマルな空間で、相手も失礼な感じはめったに受けないだろうし、自分も気分よく過ごせそうだから」という声も。
感覚的な理由から、ホテルのような天井の高いカフェでを選んでいたとしたら、心理学的な見地からそれは正解。
実は天井の高さって、心理的に影響を与えているものなのです。
人は天井が低ければ、圧迫感を感じてしまい、相手と距離を起きたくなります。
低い天井の室内は、集中力が増すため、緻密な作業を行う環境に最適なんですね。
一方、高い天井の室内にいる人は自由な空気、そして開放感を感じることができます。
これは、よりクリエイティヴに物事を考えることができる場所というわけ。
日本の一般的な住宅の天井高は、2m30cm~2m50cmといわれています。
身の丈にあったサイズの天井高から、ホテルのように高い天井のある空間に移動するだけで、はっきりと開放感を感じることでしょう。
思いがけず、アイデアが「降りてきた」という経験のある人もいらっしゃるのでは?
脳科学、心理学的に見て、人の意思決定や行動は、自分が意識できることは5%。
残りの95%は、その人自身も意識していない部分…潜在的なものが引き起こしたり、無意識に行われるものといわれています。
大切な打ち合わせの時に、空間的なものが影響して、意思決定しているとしたら。
それが良い会合であったり、お互いが納得いく選択ができたとしたら。
ホテルで飲むコーヒーは高価ですが、良い結果を残してくれるものだととしたら、リーズナブルといえるかもしれませんね。