損保ジャパン日本興亜ホールディングスは介護業界第2位になるか?

2016年4月6日ニュースと考察

損保ジャパン日本興亜ホールディングスが居酒屋チェーン大手ワタミの介護事業「ワタミの介護」を買収したことを発表したのは今年10月のこと。
(12月にワタミの介護子会社の全株式を210億円で取得)

これまでも国内の介護サービス会社に一部出資していた損保ジャパン日本興亜ホールディングスがワタミの介護事業を買収したことを機に、介護関連事業に本格参入すると見られていましたが、株式会社メッセージ(岡山市)への出資比率を上げ、子会社化するようです。

損保ジャパン日本興亜ホールディングスが、介護事業大手のメッセージの買収を検討していることが18日、分かった。現在3.5%のメッセージへの出資比率を5割超に引き上げ、子会社化する方針とみられる。(中略)

損保ジャパンは2012年、介護事業運営のシダーをグループ会社化。今年10月には居酒屋大手のワタミから介護事業子会社を買収することで合意し、12月から「SOMPOケアネクスト」として運営している。買収を検討するメッセージとは3月に資本・業務提携していた。

メッセージは1997年設立。有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅・グループホーム、居宅サービス事業などを展開し、15年3月期の連結売上高は789億円。今年9月に子会社が川崎市内で運営する老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で入居者3人が転落死していたことが発覚し、メッセージは11月に厚生労働省から介護保険法に基づく業務改善勧告を受けた。

時事通信 12月18日(金)9時0分配信 分より引用

損保ジャパン日本興亜ホールディングスのメッセージ買収が実現すれば、ニチイ学館につづく業界第二位になるといわれています。

入居者への虐待や転落死など、ネガティブなニュースが大きく報道されたメッセージへの出資比率を5割以上上げ、買収するとはちょっと意外でした。。。

拡大事業分野の介護業界だけに、介護大手のメッセージ買収は事業を成功させるための牽引役となり、パイの拡大も見込まれるのかもしれません。
先日記事に書きましたが、高齢化が急速に進む中国の介護事業進出のステップになるかも。

関連記事
中国の高齢化。日本が培ってきたサービスがビジネスチャンスに!?