これから注目を集める◯◯男子は介護男子!?

2016年2月27日本の紹介

「ナントカ男子」という、専門性+男子で構成された言葉が最近、はやっているようです。
眼鏡男子、お弁当男子、編物男子とか。

最近、このジャンルにニューカマーが登場しました。

それは「介護男子」。

こちらの本、ご存じでしょうか。

介護男子スタディーズ

表紙のビジュアルが素敵すぎる~。
と、思わず手にとってしまうこちらの本。

写真家・高木康行さんによる介護職の男性たちの写真と彼らの声を紹介するとともに、さまざまな分野のプロフェッショナルが介護の現状を論じ、未来を考察する一冊です。

先日、日経新聞でも紹介されていましたね。 以下引用。

 若い男性介護士がおばあちゃんの手を引いて歩く。二人は笑顔で、男
性はなかなかのイケメンだ。

 こんな介護現場の写真を集め、識者による介護についての論考も交え
た書籍「介護男子スタディーズ」が今秋、出版された。初版1万2000部
はほぼ売り切れという。

 特別養護老人ホームなどを運営する全国20の社会福祉法人が集まっ
て企画したプロジェクトだ。事務局を務める社会福祉法人楽団の飯田大
輔理事は「介護は男性の仕事でもあることを知ってもらい、社会的な評
価を上げていきたい」と話す。出版後、大学からの講演依頼が舞い込む
など手応えを感じつつある。

(日本経済新聞2015年12月6日(日)14版より抜粋)

このビジュアル、写真集に思えますが、実は…。
イケメンの介護男子の日常生活が垣間見られるのだわ!とワクワクしながらページを開くと、いい意味で裏切られます。

この本を出版されたのは全国20の社会福祉法人より構成された介護男子スタディーズプロジェクトさん。
ホームページも素敵です。

介護の仕事に携わっているのは女性が8割なのだそう。
ということは従事する男性は2割で、その比率はこれから増えるでしょう。

この本を通して、介護が「クリエイティブな仕事」であることが伝わればよいな。
ホームページにも書いてありますが「介護は、そのとき、その場で行われる一回性のものであり、深い思考力が必要とされ、全体性や対象との対話が重視されます」という点に共感しています。

たまに介護の現場に足を運び、介護の仕事を見る機会があるのですが、その場でできることは何か!?を常にアタマを動かし、行動に移し、モノゴトを成就させるのって、音楽でいえばインプロビゼーション(即興)のように感じています。

介護の仕事って、楽器こそ持っていないものの、何か(音楽の場合は一緒に演奏するメンバーが奏でる音)を感じてアクションを起こす点がLiveみたい。

この本は介護の現場をイケメンたちを通して現状を伝えるとともに、介護の未来を考えるためのヒントになるはずです。