高齢者はタクシー定期券購入で乗り放題に!? 福岡市で実証実験

2016年5月25日ニュースと考察

高齢者のドライバーによる事故の割合が平成16年から平成25年までの10年間で、約2倍に増加しているそう。

今や80代以上のドライバーも珍しくありませんが、高齢ドライバーが運転中に起こすトラブルが相次ぐ中、一定の料金を支払うとタクシーを乗り放題にできるサービスが生まれそうです。

 JTBは22日、一定額を支払えばタクシーを乗り放題にできるサービス
の実証実験を始めると発表した。福岡市で来年1月から、地元のタクシ
ー会社を使って実施する。高齢者のドライバーが起こす交通事故などが
相次ぐ中、日常の移動手段としてタクシーを使ってもらうなど事業化の
可能性を探る。

 22日~来年1月6日まで、実験の参加者として50人を募集する。
70歳以上で福岡市内の東、博多、中央区のいずれかに住む人が応募で
きる。

 参加者はまず、福岡市の3区内にある病院やスーパーを個別に目的地
として指定する。利用時にはコールセンターにタクシーの配車を依頼し、
乗車の際に定期券をドライバーに示す。支払額は目的地までの距離によ
って変わり、月2万8千~6万8千円で自宅と目的地の間を乗り放題で
使うことができる。

 (後略)

(日本経済新聞2015年12月23日(水)13版より)

高齢者ドライバーの交通事故は5分に1度の割合で起こり、年間10万件以上といわれます。
国内の交通事故の数は全体に減っているものの、増加傾向にあるのが高齢者が運転中に引き起こす事故です。

定額制のタクシーを導入することで、事故が減ることを願います。
しかし、携帯電話がそうであるように「定額制」の波がついにタクシー業界にも来たか!という感じ。

高齢化社会に入った今、これからいろいろな業界で「定額制」がスタンダードになってくるのかもしれませんね。そんな予感。