80歳にしてケアマネ資格を取得した女性にみる成功のカギ

2016年4月8日ニュースと考察

先日の記事で紹介した映画『マルタのやさしい刺繍』の主人公、マルタは80歳でランジェリーのオンラインショップを開店し、大成功しました。
そしてこちらは現実の話。大阪在住で、マルタと同じ80歳の女性が難関といわれるケアマネの試験に合格し、資格を取得されました。

毎日新聞2015年06月29日 15時00分 配信の記事より引用します。

80歳の現役ホームヘルパー、千福幸子(せんぷく・ゆきこ)さん=大阪府豊中市=が難関の介護支援専門員(ケアマネジャー)実務研修受講試験に合格し、先月末に研修を終えて資格を手にした。73歳でホームヘルパー2級、76歳で介護福祉士の資格を取り、現在は週5で訪問介護にあたる。「より広い視野で、お年寄りの思いを聞く手伝いができたら」と意気込んでいる。(中略)

千福さんは現在、87〜98歳の4人の訪問介護を担当する。所属するプラスワンケアサポート(本社・兵庫県川西市)豊中支店の佐藤多賀子課長(62)は「料理上手で、落ち着いて話ができるので、みなさん『千福さんでないと』という人ばかり」と話す。

80歳でホームヘルパーのお仕事をされていることもすごいのですが、合格率19.2%といわれる難関のケアマネの試験を受験する意欲に敬服します。

調べたところ、ケアマネの試験合格者の平均年齢は37歳。
受験人数の平均は14万人前後で、職業別では、全体の半数以上が介護福祉士を占めます。
そして、相談援助業務従事者、介護等業務従事者、社会福祉士がそれぞれ1割。
また、看護師および准看護師、理学療法士なども受験しています。

千福幸子さん(このお名前からして、大変な強運の持ち主!?)は戦争経験者で、60歳をすぎて息子さんが営んでいた薬局を手伝うことに。
その後、お店をたたむことになり、何かしようと2006年に市役所へ行った際にヘルパー2級養成講座のチラシを見つけたそうです。
そこで、早速ヘルパーの資格を取り、介護タクシーの手伝いや訪問介護を始めたといいます。

行動速っ!
この「行動が速い」人は成功者の王道パターン。

◯「その年で?」など、年齢を理由に反対されても行動する。
◯「ケアマネなんて難関だよ」と言われても挑戦する

もしかしたら、反対されたことに安心してしまい、諦めてしまう人もいると思うのです。
けれど、千福さんは自分自身の意思を貫き、行動されました。

世間が成功者と認める人は普通の人がやらないようなことでも、行動し続けるのです。
そして、一度決めたことに関しての行動のスピード感が尋常ではありません(^^ゞ

え、つい最近はじめたのに、もうそんな段階にきてるの?
と驚かせてくれます。

実は「行動が速い」というのはエネルギーが最小で済みます。
何かを間違えたとしても、テコ入れをさっさと済ませられる。
これにリカバリーは比例します。

一歩を踏み出すのに時間がかかる人は「助走期間が大切」などと、もっともらしいことをいいます。
実際、時間の制約がない長~い助走期間はエネルギーの浪費。
計画のない助走期間中(準備段階)にエネルギー切れしてしまい、結局、一歩も踏み出せられなかったというパターンですね。

これは、やらない言い訳をしている状態。

ならば、思いついたらすぐやる。
違っていたなと思えば、リセットして次にさっさと行く。

「さっさと」
これは成功のカギといえるでしょう。

毎日新聞の記事には千福さんのこんなコメントで締められています。
「孫も私の背中を見てるしね」

自分の意志に忠実で、実行力のある高齢者のいるわが国は捨てたものではありません。
80歳にしてケアマネの資格を取得された千福さんは、高齢者とよばれる世代に元気を与えてくれました。

私も後に続きます!

関連エントリー
あるものを利用して、80歳のおばあちゃんが一旗上げる!
80代のカメラマンが主人公。映画『ビル・カニンガム&ニューヨーク 』