接種者全員に抗体反応を確認。エイズワクチン開発が前進!
開発中のエイズワクチンが臨床試験の初期段階で、免疫システムの誘発に成功。
HIV感染者やAIDS患者に希望を与えるニュースが飛びこんできました。
パリで開催された国際エイズ学会主催のHIV科学会議に出席した研究チームが発表しました。
(前略)研究チームのメンバーで、米ベス・イスラエル・ディーコネス医療センター(Beth Israel Deaconess Medical Center)でウイルスとワクチンを研究するダン・バルーフ(Dan Barouch)氏は、米国やルワンダ、ウガンダ、南アフリカ、タイの393人を対象に行った試験で、ワクチンを接種した対象者全員に抗体反応を確認したと述べた。
このプロトタイプでは、かぜウイルスを使って抗原を送り込み、接種者の体内に免疫システムを誘導、抗体を作らせる。また、補助剤に特定のたんぱく質を用いて抗体価を上昇させるのだという。
ワクチンは、感染拡大を止める最善の方法と一般に考えられている。1980年代初頭以降、エイズを引き起こすHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染者は7610万人に上っており、約3500万人が死亡している。しかし、感染拡大が35年間継続する中で、臨床有効性試験が実施されたワクチンは4種類しかない。
国連合同エイズ計画(UNAIDS)によると、昨年だけでも全世界で180万人が新たに感染し、ウイルスの感染者は3670万人に上る。
研究チームは、今回のプロトタイプを次の臨床段階に進めるための承認が得られることに期待を寄せている。【翻訳編集】 AFPBB News
7/25(火) 13:43配信 時事通信 AFPBB Newsより引用
エイズ関連死や2005年には190万件で昨年は100万人、HIV新規感染者数も、最多の1997年の約350万人から、昨年は180万人と半減しているものの、有効なワクチンがないのが現状。AIDSに罹患した多くの人が命を落としています。
今回の試験が次の段階に進み、有効なエイズワクチンが開発されることを願っています。
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