高齢者の転倒防止にも。耳の後ろに低電流を流してめまいを改善

2017年1月9日ライフスタイル

めまいやふらつき。
経験したことのある人は最初「もしかしたら脳の病気!?」と感じることも多く、とても怖い思いをします。

歩いているとグルグルと世界がまわりはじめ、這って歩くのがやっと・・・という方も。(ToT)
とくに高齢者の方には多いですよね。

かくいう私もめまいに悩まされたことがありますが、あの辛さは経験した人にしかわからないかもしれません。
※ちなみにこれといったズバリの治療法はなく、私は病院の「めまい外来」に通い、エプリィ法という体操と漢方で治療しています。

最近、めまいやふらつきを改善するこんな治療法を知りました。
(東京大学の岩崎真一准教授グループが開発)

それは耳の後ろの部分に微弱な電流を流すこと。

耳の奥にある、体のバランス感覚をつかさどる器官「前庭」に注目したこの治療法。
めまいやふらつきなどの症状がある高齢者やメニエール病などの患者11人に、耳の後ろにつけた電極を通じて本人には感じとれない程度の微弱な電流を流します。

これは、めまいや体のふらつきでおきる体の重心の移動が、どの程度抑えられるか測定するもので、なんと、治療前に比べて45%も抑えられ、症状が改善されたそう。

この研究を行った岩崎准教授は「高齢者の転倒予防などに役立つと期待している。さらに研究を進めれば耳の聞こえの改善などにも応用できるのでは」とコメント。

まだ、めまいやふらつきの治療は確立されていない状況です。
高齢者の転倒防止や聞こえがよくなることも視野に入れたこの治療法が実用化していだきたい!と切に願っております。

低電流電気刺激による平衡障害治療(耳鼻咽喉科・聴覚音声外科)

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