本来の「お賽銭」の意味とそのお作法

2017年1月26日ライフスタイル

写真は元旦、初詣に訪れた吉備津神社(岡山市)。

お正月のお参り客が多い日だけに、まー、ものすごい人、人、人!

クルマで行きましたが、行きは駐車場に入るのに多少時間がかかったものの、帰路は最上稲荷への参拝客も重なり、1時間以上も進まないほどの渋滞に巻き込まれてしまいました。><

さて、本殿(吉備津造りとい珍しい建築様式)のお参りですが、お賽銭箱の前に立ち手を合わせるまでも、参拝客が列をなし、「ジッと我慢の子」状態。

このお賽銭ですが、普段、神社仏閣を訪れて参拝する時に「どうぞよろしく」とお願いゴトをする時に必要な心ばかりのもの、という認識でいました。

が、今年に入り、ある方から「お賽銭は神様、仏様へのお礼だよ」とおしえていただきました。

賽銭(さいせん)とは、祈願成就のお礼として神や仏に奉納する金銭のこと。
賽は「神から福を受けたのに感謝して祭る」の意味。

賽銭は願いを聞いてもらう対価ではないとする説もあり、日本書紀の「罪を素戔嗚尊に負わせ、贖罪の品々を科して差し出させた」というところから自身の罪を金銭に託して祓うとする説(浄罪箱)と、賽銭箱に硬貨を入れる音で罪祓う(鈴と同じ)とする説がある。ウィキペディアより

そうでしたか!

願い事をして「よろしく」のつもりで、お賽銭を入れていましたが、実はお礼参りの時のものだったとは。つまりは感謝を表すものだったのですね。

昔は奉納するものはお金ではなく、金や銀、お米(散米)などだったとか。それが、室町時代頃からお金に変わっていったそうです。

ところで、お正月など、大きな神社ではよくあるお賽銭箱では間に合わず、特別仕様のお賽銭コーナーがお目見えしますね。

よく観察していると、参拝する人はたいてい金銭を投げ入れます。
実はこのアクション、某宮司さんに言わせるとNG行動。

「お賽銭はその人の心もお供えすること。お賽銭を自分だと思ってみてください。
投げ入れられたらそんな気分? 丁寧にお賽銭箱に入れる動作を心がけてね。その姿もまた、神仏は見ておられますよ」。

ふむ。最初に感謝ありき、何事も丁寧に!ということをおしえていただいた年始でした。

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