お彼岸のお供えものについて考えてみた

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お彼岸シーズンです。
毎年、春と秋の2回あるお彼岸は、昼と夜の長さが同じになり、太陽が真東からのぼり真西に沈む時期。
春分、秋分の日を中日(ちゅうにち)とし、前後3日を合わせた7日間をお彼岸と称します。

2015年秋のお彼岸:9月20日(日)~9月26日(土)
彼岸入り 9月20日(日)
中日    9月23日(水)・秋分の日
彼岸明け 9月26日(土)

お彼岸は聖徳太子の頃から始まったともいわれています。
『日本後記』の「延暦二十五年三月辛巳の条」に、
「奉爲崇道天皇。令諸国国分寺僧春秋二仲月別七日。讀金剛般若經」とあります。
これは崇道天皇(早良親王)の供養を行うため、諸国の国分寺の僧を集め、法要を行ったもの。 これがお彼岸のはじまり、という説があります。

お彼岸とは「彼の岸」が由来で、「悟り、涅槃の境地」を意味します。
語源は、サンスクリット語「パーラミター(波羅蜜多)」の漢訳語である「到彼岸」から。

さて、お彼岸にはお供えものをします。
地域によって異なりますが、全国区なのは、おはぎ。
ぼたもちとも呼びますが、おはぎ(お萩)は萩の花の時期である秋分の日に。
ぼたもち(牡丹餅)は牡丹の花が美しい春分の日といった具合に、季節によって呼び名が変わってきます。

材料はほぼ同じなのに、春か秋かのお彼岸によって名前が変わるのって面白い。
とはいえ、この区別は薄れてきっているような気がします。

■おはぎを食べる日

このおはぎ(ぼたもち)を食べる日って、ご存じですか?

それは、お彼岸の中日。
つまり、今年のお彼岸では9月23日ですね。この日、和菓子屋さんはおはぎを求めて訪れるお客様の対応で、大忙しでしょう。

秋のお彼岸にいただく、おはぎは、収穫したはかりの小豆を使ったアンコも楽しみという人も多いことでしょう。(小豆は春に種まきし、秋に収穫されます)

そういえば、この小豆は浄化や魔除けのアイテムだったりします。
ある雑誌の仕事で、ひと頃よくメディアに登場していた陰陽師と名乗る方にインタビューした時のこと。
その方がおっしゃるには、一般的に浄化に用いるお塩の代わりに、その家系ではひそかに小豆を使うのがならわしだそう。

これから小豆は開運アイテムとして、人気がでたりして!?

■お彼岸のお供えものはどんなものがベスト?

また、実家や親戚などへ出向く時のお供えものには、おはぎの他、どんなものが喜ばれるでしょう。
地域によっては、彼岸団子や彼岸餅、草餅などを用意するところもありますね。

お供えものについては、
実際には贈答に適したお線香や蝋燭、お菓子折、お酒など、故人の好物だったものを選ぶとよいでしょう。
また、お菓子の場合、すぐに食べられるものを選ぶことも念頭においておきましょう。
お彼岸で集まった人たちに配ることもあるので、クッキーやおせんべい、あられなどの小袋の詰め合わせが、お家の人の手を煩わせることもないので、おすすめします。
なお、お供えものだけを送る場合は前日までに届くように手配してください。

また、お供えものは仏壇に直接捧げるのではなく、まずはお家の方に手渡してください。

最近ではインテリアとして飾れる、ブリザードフラワーもお供えものとして、需要があるようです。
amazonにはこんなプリザーブドフラワーがいろいろがありました。

祖先を偲ぶお彼岸にあうお供えものの参考にしてみてください。