目黒・大鳥神社の酉の市へ。2015年の二の酉は11月17日

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関東にお住まいの方にはおなじみの酉の市(とりのいち)。
毎年11月に酉の市は行われます。

酉の市をご存じない方のために、酉の市についてお話しましょう。
これは毎年11月の「酉の日」に、日本各地にある鷲神社(おおとりじんじゃ)で商売繁盛を祈願するお祭りのことです。

干支の酉の日は12日ごとに巡るので、1番最初に巡ってくる酉の日を「一の酉」、次が「二の酉」、その次が「三の酉」となります。
ただし、三の酉がない年もあります。

酉の市は「お酉さん」と親しまれ、境内の屋台で飲食を楽しむ人たちの光景も風物詩になっています。
ちなみに江戸三大酉の市は

長國寺・鷲神社(浅草)←酉の市発祥の地!
花園神社(新宿)
大國魂神社(おおくにたまじんじゃ、府中市)

私が毎年、お参りするのは目黒にある大鳥神社。
東京に引っ越してきた時、たまたま目黒を訪れると、酉の市が行われていて(このとき初めて、酉の市のことを知った!)それ以来、毎年この神社の酉の市にうかがっているのです。

目黒・大鳥神社の酉の市は、浅草の長國寺と鷲神社、新宿にある花園神社やの盛大な酉の市にくらべるとはるかに小規模。
ですが、夕方から夜にかけての時間帯に行くと、鳥居に続く道には参拝客がズラリ。
どうにか鳥居をくぐることができると、あまり広くはない境内では熊手を求め、参拝し、境内の屋台で一杯やっている人たちの姿にあふれ、それはそれはエネルギッシュ。

さて、酉の市といえば、熊手が有名です。
境内では熊手を売るお店がいくつも出店しています。

熊手は「幸運をかき集める」といわれ、縁起よいもの。

露店で売っている熊手の多くは商談によって値段が決まります。
この商談も実は酉の市の楽しみだったりします。

気に入った熊手を見つけると値段の交渉をし、お客さんが「買った(勝った)!」そして熊手のお店の人の「負けた!」で値段が決定。
その後、お店の人は威勢よく「家内安全」「商売繁盛」の掛け声とともに、大勢で手を打ちます。

掛け声が響くと、熊手を購入したお客さんだけでなく、その場に居合わせた人たちもボルテージがアップすること間違いなし!
この瞬間こそが酉の市の醍醐味といえます。

さてさて。
粋な人は、熊手を値切って、お安く買えた人のなかには値切った分だけ「ご祝儀」としてお店に渡すのだとか。
これが江戸に伝わる、本流の「熊手の買い方」だとおしえてもらったことがあります。

購入した縁起物の熊手は、この1年間の福を願って会社や自宅に飾っておきます。

私は大鳥神社の社務所にて毎年、稲穂をあしらった熊手を購入していますが、いつか出店で縁起物の熊手を求めてみましょう。
今年は11月17日の二の酉へ行ってきま~すw