未来が知りたい時には「件」(くだん)に聞くとよい!?

ライフスタイル

日本各地には怪物(妖怪)の伝説があります。
私の故郷・広島では「えんこう」という妖怪がいて、人間のハラワタを食べて生きているという話がありました。

さて「件」(くだん)という妖怪をご存知でしょうか。
水木しげる先生の漫画にも、最近は妖怪ウオッチのキャラクターにも登場しました。

件は別名を牛女といい、からだは女性、顔は牛だそう。
「件」という漢字は人と牛で構成されているから、なるほど〜。

件は午前2時ごろに神社の境内にあらわれ、その場に居合わせた人に未来をおしえてくれるそう。
ただし、件はとても臆病な性格なので、けっしてあちらから話しかけてくることはありません。。。

日本では江戸時代にあらわれた件は天明の飢饉や日本に明治維新が訪れること、さらに別の件は関東大震災、第二次大戦の敗戦を予言したそう。

件は日本の一般家庭に、人間の子どもとして生まれることもあります。
そして、生後数ヶ月後から言葉を話し始めるといいます。
調べてみると、件(牛女)は兵庫県西宮市や甲山付近での目撃が多く、牛面人身の女性に遭遇したという話が残っています。

件をはじめとする、地域に伝わる妖怪にまつわる民話を聞いておきたいと思うこの頃。
きっと高齢者の方々はこんな伝承をよくご存じなのではないかと。

最近では昔のことを思い出し、話してもらうことも脳の活性化に役立つといわれていますが、伝承をさらに伝承するためにも、話を聞いてみたいものです。

参考文献
こまったときの神さま大図鑑(那須正幹)

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