「根拠なき自信のなさ」だけはあるって人。悲観思考にピリオドを!

2016年4月23日ライフスタイル

「根拠のない自信だけはある」という人がいます。

これは、ある男性ミュージシャンのお話。
彼はロックバンドでメジャーデビューして一世風靡したものの、数年後にレコード会社との契約が打ち切られました。
その後、バンドを存続させてライブ活動やインディーズとしてアルバムを出すため、肉体労働のバイトをする日々。

けれど、20年近く経ち、彼のバンドがまたどういうわけか、人気が再燃して、レコード会社と契約。
その後は大きなフェスにも呼ばれたり、別の夏フェスではトリをつとめるまでに。
最近では彼の監修するギター関連の本も刊行されたし、テレビの音楽番組にも審査員として登場するなど活躍しています。

きっと「根拠のない自信」がこの人を支えていたのだなーと思います。

彼のように「根拠のない自信だけはずっとあった」人もいますが、その反対に「根拠なき自信のなさ」だけはあるという人もいます。

何も始まっていないのに、「自分は失敗する」
誰かを好きになっても「絶対フラれる」
転職したいけど「こんな自分を採用してくれるところなんてない」

はたから見たら、何にも始まってもいないのに、勝手にそう思うなんて「茶番だわw」という状態なのですが、こんなふうに「自分はダメ思考」が考え方の前提にある人っているのです。

それは、何らかの不安、心配、恐怖を生んだショッキングな体験、あるいは強い緊張感を生み、貶められた経験が影響をおよぼし、モノゴトを悲観的にとらえるくせが形成され、脳内に刷り込まれてしまったから。
この状態を専門的には「ネガティヴィティ・バイアスがかかり、それを持続して再現している」などといいます。

しかも、その思考のクセを長い期間継続して行っていると、熟成されてしまい、筋金入りの「ザ・悲観思考」となってしまいます。

悲観思考をドンブリものにたとえたら、具は不安、心配、恐怖、お汁は緊張といったところか。

その悲観思考丼を長く食べ続けたせいで「根拠のない自信のなさだけはあるんだよね」なんていう言葉を発してしまうようになったのですね。

裏を返せば、「冷静沈着で思慮深い」性格ともいえるのですが、自信は「ない」より「ある」方が何かとおトク。

■抵抗を生む感情や思考があらわれたら「後まわし」で

実は「悲観思考丼」の具を少なくしていく効果的な方法があります。

それは思考を「後まわし」すること。
先送り、保留、延期ともいえます。

感情(思考)は「抵抗すると、繰り返す」という、暴れ馬のようなもの。
つまり、抵抗しないように手なづけることが必要なのですね。

不安や心配のタネになりそうなモノゴトについて、あーだこーだ考えそうな時や強い抵抗が生まれそうな時は「はいはい、お茶した後にでもね」「ひとまず、お風呂に入ってくるわw」と、ひとまずその場を片付けて、考える作業は後まわしにしちゃいましょう。

実は時間を経るにつれ、その心配は思い出そうにもうまく思い出せないようになっている、のが脳のクセだったりします。

こうして「後まわし」マジックを使って悲観思考丼のリピ食いを少なくしていったら「根拠のない自信」が持ち上がってくるかもですよ。

ネガティヴな感情にはフタをせず、後まわしってことでw

冒頭の「根拠のない自信はあった」ミュージシャンはこの方。人間椅子の和嶋慎治さん!
動画はこちら

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