現場で感じるのが一番。こどもたちの介護のお仕事体験

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核家族化が進むにつれ、こどもたちは高齢者とふれあう機会が少なくなります。
ならば、ケアワークや介護施設について、そこで働く人たちはどんな仕事をしているのかなど、なかなか知るチャンスもありません。

今年、兵庫県尼崎市で開かれる体験イベント「キッザケア~子供たちが介護の未来を救う~」は、こどもの頃からケアワークに親しみ、将来、介護関連の仕事に就きたいと考える子どもを増やしたいという思いが根底にあるそうです。

このイベントは社会福祉法人あかね(兵庫県尼崎市)が主催するもので、昨年に引き続いての開催。
昨年8月は、40人を超える子供たちが参加したそうで、参加募集期間を終えた後も問い合わせが相次いだそうです。

また、神奈川県では2013年より「高校生介護職場体験促進事業」を実施しています。
公立の高校へ通う学生を対象に、県内の介護施設でインターンシップの受け入れなどを行い、 介護の仕事や現場に実際にふれる取り組みが注目を集めています。

介護業界で働く人の数が減少していることに加え、2025年問題(団塊の世代が後期高齢者になる)で、介護の仕事に従事する人は約38万人不足することが懸念されています。

限られた期間内の介護のお仕事体験ですが、座学より現場に出向いて自分が見聞きし、感じとることが一番です。

そう。ブルース・リーも言った「Don’t think! Feel!」で。

若い世代のプチ職場体験は今のところ、人材の確保推進が目的となっているかもしれません。が、介護される側への接し方、ケアワークにたいする理解の醸成など、高齢社会に適応するための機会として機能しているのではないでしょうか。

介護の仕事に限らず、子どものころから「働く」ことの体験は、自らの適性を考えるチャンスになると思います。その選択肢の1つとして介護や福祉などの仕事に興味をもち、さらに理解を深められる環境がととのえられることを期待しています。

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