昭和の子どもは柿の葉で遊んだ。「柿の葉人形」

ライフスタイル

最近、柿の木の下にいる子を見かけたことがない、と『昭和自然遊び』の著者、中田幸平さんは書いておられる。

昔は自然に生えている木の(どこかの庭の木でも)果実をとって食べることは、よくある風景だったのに、最近は、大半の人が流通する果実を買う時代である。

私の近所にある柿の木をおすそ分けしてもらったことがある。
なんと渋柿だった!

だけど、時間を置き、さらにはヘタの部分にフォークで穴を刺して焼酎を加えるとシブが抜け、それはそれは絶品の甘い柿に変身。
こんなふうに身近で収穫された果実に手を加え、美味しさを引き出す作業ってものすごく久しぶりだった。

昔は干し柿作りなども手伝ったことがあるというのに、最近はとんとご無沙汰で。

さて、柿の実を収穫したら、子どもたちにはとっておきの遊びが待っていた。
それが「柿の葉人形」。

柿の葉を拾って、十二単のように幾重にも重ね着させ、どんぐりを顔に見立てて、重ね着部分に刺すと、お人形さんの出来上がり。
時には小菊の花をどんぐりの頭に飾ってお人形さんごっこを楽しんだ子どもたち。

最近は見かけませんね。
と書く私でさえ、この遊びを知らない…。

けど、いつかこの自然の産物を使った遊びって再び陽の目を見るような気がします。
フトそんな気がするだけですが。

参考文献
昭和自然遊び(中田幸平、八坂書房)

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