ゆずは「融通」に通じる!?一陽来復御守りの話

2016年1月31日ライフスタイル

今日はゆず(融通)と、節分をひかえたこの季節の風物である「一陽来復御守り」について。

ゆずが出まわっているこの時期。ゆず湯に入る方もいらっしゃるでしょう。
ゆず湯といえば「冬至」で、あの強い芳香が邪気を祓ってくれるといわれ、好まれています。

また、すでに入浴剤の定番ともなっている、ゆずの香り。
柑橘系の香りはどれもキモチを高揚させてくれますが、なかでも、ゆずは「馥郁(ふくいく)」という言葉がよく似合う。
ゆずのお湯につかると、リッチな気分にひたれます。

さて江戸時代から、ゆずは「融通」にかけられていました。

ゆずを浮かべたお風呂は「禊ぐ」ためのもので、「融通よく行きましょう」「融通がききますように」と願いをこめられていたのです。

ゆず=融通と聞いて思い浮かぶのは、この季節の風物詩、早稲田にある穴八幡宮の「一陽来復御守り」。

もう何年もこちらの御守りをいただいていますが、御守り授与期間の境内は毎年、ものすごい人、人、人!

それは変形円柱型のこの御守り(上の写真)を購入するためです。

別名を「融通御守り」という、この御守りの中にはなんと柑と杏の実が包まれています。
(開けて見たことはありませんが、そうらしいです)
それが金銀融通のご利益があるとされていて、この御守りを新年の恵方(良い方角)に向かって、柱か壁など高い位置に貼り付けるのがならわし。

ついでに、一陽来復御守りにまつわる、こんなご利益話を紹介しましょう。
私の知り合いに毎年、穴八幡宮へ御守りを求めに行く3人組がいるのですが、そのうちの2人にこんなラッキーが。

1人目はフリーランスのライターの方。穴八幡宮のお参りから帰宅するとすぐにお仕事の依頼の電話を受けたとか。
しかも、彼女が望む好条件で!

もう1人もまたフリーランスで活躍している人なのですが、この御守りを壁に貼った週のこと。
仕事のプレゼンと見積りが通り、しかも報酬を前払いでいただけることになったとか。

「融通がきく」ってこういうこと!? そーですよね!
\(◎o◎)/!

もうじき節分。旧暦でも新しい年を迎えます。
この時期の穴八幡宮では一陽来復御守りを求める人の行列が続いているでしょう。

皆さんにとっても「融通」のきく1年でありますように。