和菓子でイライラ解消。そして天高く馬肥ゆる秋の真実

2016年2月19日食べもの

写真は秋の実りを表した和菓子。
カタチづくられているのは、柿、マツタケ、栗など、秋を代表する味です。

このお菓子を1ついただくだけで、甘くしっとりとした食感に心癒され、体に元気のもとのようなものが巡っているのを感じます。
血糖値が上昇している印ですね。
和菓子は種類によっては、血糖値をゆるやかにあげてくれるので、たまに食べることにしています。

血糖値が低くなると、人によってはイライラや目まい、集中力の低下などを引き起こしてしまいます。
すると、そんな状態から早く抜け出すために、空腹を満たすため、手っ取り早くお菓子を食べ、血糖値を上げてしまいがち。
確かに血糖値はすぐに上がるのものの、すぐに下がってしまい、再び低血糖の状態に。←市販のお菓子はたいていこのように作用します。
こうなると「やめられない、とまらない」の悪循環。

これを防ぐには、体が違和感を感じる(イライラするなど)体内リズムを把握し、30分前に軽く何か食べておくという方法があります。
クルミなど、低GI食品がベストをという意見もありますが、私は和菓子1個を時間をかけて食べることもあります。

もうこれでじゅうぶん満足~。
お腹は満たされているので、他に甘いものやジュースを欲しいとも思いません。

■天高く馬肥ゆる秋の真実

ところで、秋をあらわすことわざに「天高く馬肥ゆる秋」というものがあります。
なかには馬を人に変えて、「天高く人肥ゆる秋」と使う人もいますね。

これは、中国に由来する故事「秋高馬肥」が由来。
日本では爽やかな季節に草千里に放された馬たちが草を食んでいる、秋ののどかな光景
を想像しがちですが、本家(中国)は真反対の意味があります。

それは、人びとに対する警告!

紀元前のことです。
中国北部では、匈奴(きょうど、紀元前4世紀から5世紀にかけてモンゴル高原を中心に活動していた騎馬民族)が遊牧生活をおくっていました。

匈奴の暮らすモンゴル高原では寒さが厳しく、とくに冬になると収穫物がなく、常に食料不足に陥っていました。
そこで、匈奴が計画したのは、秋に向けて馬を肥えさせること。

そして秋を迎えると馬とともに南下し、収穫物を強奪していたのです。

前漢の趙充国はそのことを「馬が肥ゆる秋には匈奴に強奪される。警戒を怠るな」と戒めました。

のどかな秋ならではの言葉と思いきや、実は「秋にやってくる悪者(匈奴)から食べものを守れ。秋という季節には注意せよ」という、警告だったのですね。

現代においては「肥えすぎないように」という警告になるのでしょうけど^_^

●追記
10月31日はハロウィーンですね。
ここ数年、日本でもハロウィーンのイベントが定着してきました。
ハロウィーンのお菓子といえば、洋風スイーツを思い浮かべる人も多いと思いますが、最近では和菓子業界もハロウィーンに関連したお菓子(かぼちゃのあんを使った、ハロウィーンのランタンをデザインした練り切りなど)を製造・販売するなど、この行事を商機ととらえているようです。
これも秋の和菓子の定番になるかも?