高齢社会の夏の土用は「に」のつく食べ物も食べよう!

2016年10月8日食べもの

夏の土用は「食い養生」といわれ、食べることでスタミナをつけ、暑さを払いましょうと、昔から言われています。

昨日の記事にも書きましたが、この期間、食べるとよいと言われるのは「う」のつく食べ物ですね。

土用の丑の日には欠かせない「うなぎ」、土用干しする「うめぼし」、喉ごしよく、食欲のない時にも食べやすい「うどん」、あっさりとクセのない「うり」など。

さて、高齢社会を迎えた今、「う」のつく食べ物に加えて「に」のつく食べ物を取り入れるのはいかがでしょうか。

というわけで、「に」のつく食べものを選んでみました。

「にく」
タンパク質の宝庫、お肉ですね。
老化は筋肉や血管、免疫細胞に関わる「アルブミン」を作る力が徐々に弱まる傾向にみられる現象。
年齢を重ねると、若い時以上にお肉などに含まれるタンパク質を多くとらないと、アルブミンの減少が加速するからです。
「老いたる者は粗食がよし」と昔は言われたものですが、シニアになれば積極的に肉女、肉男になっていただきたいものです。

「にら」
食事の主役になることはなく、優秀な脇役的存在ですが、驚くような効能をもっています。
にらには鉄分やクロロフィルが豊富で貧血にとても効果的です。
そしてカルシウムが多く含有されているので「骨粗しょう症」の予防にも。
また、強い抗酸化作用と粘膜保護の働きを持つβ-カロテン、殺菌作用のあるアリシンの働きが風邪や感染症の予防・回復を助けてくれます。

「にんにく」
夏に限らずオールシーズン・スタミナ番長のようなにんにく。
ビタミンB1と、にんにくのアリシンが結びつくと、吸収率が高く、血中に留まる時間が長いというアリチアミンに変化。
糖質のエネルギー代謝が向上すると、疲労回復、体力増強に効果が期待できます。
また、にんにくに含まれるスコルジニンにも疲労回復効果が。

「にぼし」
にぼしといえばカルシウムが豊富で、骨の強化を連想する方もいらっしゃるでしょう。
にぼしの大半は「片口いわし」からできたもので、DHCと呼ばれるドコサヘキサエン酸だけでなく、EPAと呼ばれるエイコサペンタエン酸も含まれています。
エイコさんがおまじないを唱える時の言葉のような「エイコサペンタエン酸」は、心筋梗塞や脳血栓、脳塞といった血栓症の予防を助けてくれます。

「う」に加えて「に」のつく食べ物。
食べて暑気払いする「食い養生」の土用にぜひ!

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