会話の中で名前を 3回以上呼ばれると・・・

2016年8月4日ライフスタイル

人は自分の名前を呼ばれると「気分がよい」という心理が働きます。
耳で一番聞き取りやすい言葉は「自分の名前」という説も。

さて、「名前を呼ぶ」「呼ばれる」ことは人間関係をスムーズにします。

人の名前を呼ぶことに慣れていない人は「あのー」とか「すみません」が常套句で、人の名前を口にすることが苦手だったりします。
たまに「おたくは・・・」ナンテいう人もいますねw

名前を呼ばなくても、丁寧に話しかけているのだからよいだろう、という考えでいるとモッタイナイ。
なぜなら名前を呼ぶことで、呼ばれた方は「好感をもつ」という心理が働くから。

だから、目の前の相手には会話の中に3回以上、その人の名前を呼んでみてください。

「◯◯さんは、こんな時どう思います?」
「◯◯さんは、どうして□□ と名付けられたのですか?」
「さすがですね、 ◯◯さん!」

最初は名前を覚えるトレーニングを兼ねるつもりでやってみましょう。
※初対面で3回以上、名前を呼ぶと記憶に定着するからです。

「3回維持要、会話の中で名前をよぶ」ことを実践している、ある人に言わせると、名前を呼ぶことに慣れたら相手が自分に好感をもってくれるのがわかるから、人と対面した時のクセになってしまうそう。

これは仕事でも恋愛にも使えることなんじゃないかな~。

あるとき、女性の友人が仕事で知り合った男性から「名前を呼ばれた!」と嬉しそうに話してくれたことがありました。
そして、その後、その彼のことが気になる存在に…。

自分の名前を呼んでくれる人のことは関心を向けるようになるし、好意を持ちやすいという心理が働いた結果ですね。
とくに姓ではなく、名前を呼ばれると、女性は嬉しくなるもの。

さて、最近、私が経験した「名前をよぶ、よばれる」ことに関する話を。

知人が入院していたことから、ある病院に何度かお見舞いに行きました。
担当の介護士さんはちょっとキツいタイプで、観察したところ同僚ともあまりムーズな関係を築いているようではなく…
入院患者にたいしても素っ気なく、笑顔もほとんど見せず、お見舞いに来た人と目があってもあわさないようにしたり…

ある時、その介護士さんと私の知り合いの入院患者さんが同じ「A子」さんだとわかりました。

そこで、介護士のA子さんが私の知り合いの病室に入室されるたび「あら、おふたりは同じA子さんですよね」
とか「ここにいるのは『ダブルA子さん』ですね」

などと彼女の名前を入れた会話を続けて行ってみたわけです。
ええ、意図的にw

そしてある時、別のフロアでばったりお会いした時、思いきって「A子さん!」と呼びかけてみました。

すると介護士A子さんは「あら、私って人気者?(笑)」と、満面の笑顔。

それから何かとさりげなくささやかな便宜を図ってくれるようにw

こうしたものなんです。
やはりあちらも仕事とはいえ、基本は人間関係ですから・・・

ところで、名前を呼ぶのは良いことですが、たまに残念なケースもあります。

せっかく下の名前で呼んでくれていたのに、いつからか「姓」に戻ったり、「あなた」と呼ぶパターン。

こうする人、まったくセンスないですね。
相手は「距離を置かれた」と感じ、コミュニケーションがぎくしゃくするモトになるのに。

私も名前で呼んでくれていた人から、ある日「姓」で呼ばれた時、ちょっと戸惑った経験があります。

会った当初から名前で呼んでいたのは「親密感」を演出してたのかしら?
それともある時から、距離を置こうとその人は考えたのか?
なかには、こういう手合いもいるもので^^;

とまあ、自分の名前にこだわるのは、名前は自分の「お守り」のようなものだからでしょう。

陰陽師ブームを牽引した夢枕獏の小説『陰陽師』のなかで、安倍晴明はこう言います。

「名前はこの世で一番短い呪」

名前の音を自分で意識し、他人からも呼ばれることで「自分」というものが出来ていき、人生に影響を及ぼしていく。
言葉は人生を作るもの。名前という「呪」は良い方に使いたいですね。

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